お知らせ第118回学長記者会見

第118回学長会見

日時
2015-09-30
場所
大分県庁県政記者室
第118回学長会見

主要情報

(事項1)平成27年10月からの役員紹介

 平成27年10月からの国立大学法人大分大学の役員を紹介します。

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(事項2)平成27年度大学教育再生戦略推進費:「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」の採択について

 本学から文部科学省に申請していました,平成27年度「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」について,書類選考及び面接審査(ヒアリング審査)の結果,9月28日に採択の通知がありました。

 本学事業名称:
 「地域と企業の心に響く若者育成プログラムと大分豊じょう化プラン」

 今回のCOC+は,全国で56件の申請があり,40件が採択されました。なお,選定結果については,文部科学省のホームページでも公表されています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/coc/1362179.htm

 大分県では,県内全域における急激な人口減少の進行と,超高齢化社会の到来を見据え,いかに人口減少の緩和を図っていくかが,最も大きな課題となっています。

 そこで,本計画では,
 ①雇用創出や地域産業の振興など地域活性化政策を担う地方公共団体
 ②魅力ある就職先として人材を受け入れる県内企業
 ③地域が求める人材を養成するために必要な教育カリキュラムの改革を断行する大学

 上記3者が,それぞれ固有の役割をしっかり果たすとともに,連携・協働して,県内大学等卒業生の県内への就職を促進し,若者の県内定着を図ることを目標としており,具体的な数値目標として,「県内就職率+10%以上増」など4項目を掲げています。

 今後,関係機関との打合せを行い,大分県ほかとの協定締結や,「大学等による『おおいた創生』推進協議会」を開催し,事業計画等について,検討することとしています。




(事項3)大学院工学研究科(博士前期課程・博士後期課程)を改組

 現在の科学技術は,グローバル化,高度化,複雑化が進み,さらにグリーン・ライフイノベーションなどの新技術の研究開発が急速に進展しています。また科学技術の振興は重要な国家戦略で,文部科学省が示す「科学技術基本計画」及び「理工系人材育成戦略」の中では,俯瞰力と独創力を備え,広く産学官にわたってグローバルに活躍できる人材の養成が求められています。
 これらの背景を踏まえ,本学の使命・責任を果たすためには,このような社会の要請に応じた質の高い分野横断的教育を実施する必要があると考えます。
 これを実行するために,現行の工学研究科博士前期課程6専攻を1専攻6コースにして,専攻の枠を超えた柔軟な教育体系を構築し,分野横断的視点・思考を備え,複合・融合領域で活躍できる能力を養います。
 また,工学研究科博士後期課程2専攻を1専攻2コースとし,専門性,俯瞰力,国際性,創造力,及び新技術創出のための実践力を強化します。教育内容の改革・充実を行うため,平成28年4月に改組を行います。




(事項4)第13回 医学部祭を開催

 
 本学医学部は,10月10日(土)から11日(日)の2日間,挾間キャンパスにおいて,第13回医学部祭を開催します。

 本学は,地域社会との連携協力を従来にも増して推進し,地域の活性化に貢献することを大学運営の基本方針としています。
 そのためには,教育研究面での連携協力はもとより,本学学生を含めた大学の全構成員が積極的に地域社会との交流を深めることが何よりも重要です。
 医学部祭の開催にあたり,本学医学部の学生が勉学やサークル活動等の多方面にわたる学生生活の一端を地域の皆さまにご披露し,励ましとご助言をいただくことで,地域社会の一員としての自覚を深め,地域に根ざす大分大学の学生として,さらに成長・飛躍する機会となることを期待しています。

 今年は,医学部祭の企画として,「がん」をテーマに5名の本学医師による県民公開講座(無料)も開催する予定です。

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その他の情報

(事項1)平成27年度秋季入学式について

本学では,秋季入学式を挙行いたします。

入学予定の学生は,
1 医学部医学科2年次後学期学士編入  10名
2 大学院経済学研究科博士前期課程   2名
3 大学院医学系研究科博士課程     3名
4 大学院工学研究科博士後期課程    1名   以上16名です。

(事項2)大学院工学研究科生がBest Poster Award for Young Researcherを受賞



 8月に京都大学芝蘭会館 稲盛ホールで開催されたInternational Symposium on Fluctuation and Structure out of Equilibrium 2015 において,大学院工学研究科博士前期課程電気電子工学専攻 長屋研究室の佐藤裕樹さんがBest Poster Award for Young Researcherを受賞しました。
 審査対象となったのは,院生・ポスドク等の若手研究者129名で,佐藤さんを含めて6名が選ばれました。受賞者の所属は,東京大学3名,北海道大学1名,大分大学1名,台湾国立中央大学1名と,世界トップクラスの若手研究者と肩を並べての受賞となりました。

 この国際会議は,文部科学省科学研究費補助金の新学術領域研究(研究領域提案型)「ゆらぎと構造の協奏:非平衡系における普遍法則の確立 」代表者:東京大学 佐野雅己教授が主宰し,アジア,アメリカおよびヨーロッパ各国から物理・生物・化学系の理学系研究者が集まりました。佐藤さんは,液晶に流れを起して電気を掛けると,動的な縞状の対流が発生するという新事実を発表し,非平衡物理学の分野の重要な知見をわかりやすく発表したことが高く評価されました。

(事項3)「お湯で動く機械(スターリングエンジン)」が大分に集合



 自作のお湯で動く機械(スターリングエンジン)を披露し競う催し「第5回低温度差スターリングエンジン競技会・発表会」が,少年少女科学体験スペースO-Laboを会場に,本学の共催で10月10日に開催予定です。
 この競技会は小規模ながら出品者は幅広く,年齢層は小学生・学生から社会人まで,居住地は大分県以外に関東や中華人民共和国など多様です。本学でも,工作教室で小学生が作品を作り,また女子学生2名がそれぞれ私費を投じて現在工作中です。
 本学の加藤助教は,DIYを始めるキッカケとしても,スターリングエンジンの工作を推奨しています。その工作の経験と道具でDIYが始められます。出来栄えでそれぞれのスキルも実感できます。家具と異なり失敗しても困りません。


■Jr.サイエンス事業とは?

Jr.サイエンス事業は,近年の青少年の「科学技術離れ」「理科離れ」「ものづくり離れ」及び「技能離れ」などに対応するため,小・中学生の早い段階から,大学等の高度な教育機関において,科学技術やものづくりなどへの興味関心を抱く動機付けを与えるとともに,何かを作り出す喜びや完成した時の達成感等を味わい, プロセスの大切さやものづくりの重要性,技能・技術を身に付ける喜びを理解してもらうような様々なプログラムを提供するものです。