お知らせ平成30年度 第5回 学長記者会見

平成30年度 第5回 学長記者会見

日時
2018-0925
場所
大分県庁県政記者室
平成30年度 第5回 学長記者会見

(事項1)厚生労働省の平成30年度「女性医師等キャリア支援モデル構築事業」に採択

 近年,医師における女性の割合が高まってきている一方,出産・育児・介護等によりキャリアを中断せざるを得ない場合があり,女性医師の働き続けやすい環境整備のあり方が課題となっています。
 本学医学部附属病院では,平成26年度に女性医療人キャリア支援センターを設置し,女性医療人のキャリア継続及びキャリアアップ・復職支援の基盤整備を行っており,平成30年8月23日に,本学医学部附属病院は,厚生労働省「女性医師等キャリア支援事業」に採択されました。
 この事業は,女性医師だけでなく,医療従事者の勤務環境改善等の支援のため、キャリアと家庭の両立を可能とする取組を行い,普及推進可能な効果的支援策モデルを構築する期間を選定し支援するものです。
 今回採択された厚生労働省「女性医師等キャリア支援事業」は,毎年全国から2機関のみ選定されますが,そのうちの1機関となり,本学では初めてです。
 この事業では,「普及推進可能な効果的支援モデル」の構築が求められており,本学では,これまでの取組みに加え,大分県下の医療機関・関連団体等とも連携し,多様な医療や医師等のニーズに応じたオーダーメードのキャリア支援制度の構築を事業の中心とし,女性医療人だけではなく,全ての医療人にとって働きやすい職場環境整備に取り組み,効果的な支援モデルの普及推進を目指します。

(事項2)ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)シンポジウム
    ~大分のダイバーシティ推進…次の一歩~

 本学は,平成29年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」に九州で初めて採択されました。この事業は,大分地域に関係した教育研究機関,企業及び関係団体等が,互いの異なる多様な組織文化を意図的に交流させていくことで,単独の組織ではできなかった新しい価値を生み出す産学連携型ダイバーシティ推進を目的としたものです。
 昨年度は,ダイバーシティ実現にむけての第一歩として、大分地域における産学が連携した初めてのダイバーシティ推進事業をより多くの組織の方々に身近な取組として知っていただくことを目的にキックオフシンポジウムを開催しました。今回のシンポジウムでは,女性のみならず多くの人にとって働きやすい環境づくりに取り組んでいる大手企業の実践や,“大分の企業”の現状や課題について学びます。
 本シンポジウムが,大分のダイバーシティ推進の次なる一歩を探れればと考えます。

 今回のシンポジウムでは,ダイバーシティの先進的な取組として,松本晃氏(RIZAPグループ代表取締役COO/カルビー株式会社シニアチェアマン)により,カルビー株式会社で成果をあげた経営戦略としての人材活用や組織変革などの実践,女性社員の活躍や課題などについて講演を行います。
 続いて,「大分のダイバーシティ推進…次の一歩」をテーマにトークセッションを行います。業種・職種を超え,多くの人にとって働きやすい環境づくりに実際に取り組んでいる“大分の企業”を迎え,その現状や課題などを本音で語り合っていただきます。会場の質問や意見も取り上げられるよう工夫をし,“一方通行の情報発信の場”ではなく,“参加者を巻き込み大分の未来を考えていく場”にできればと考えます。

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(事項3)日本・アジア青少年サイエンス交流事業 ~さくらサイエンスプラン~
    によりタイ王国高校生らを招へい

 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の公募事業「さくらサイエンスプラン」の採択を受け,タイ王国の医学部進学者が多い理系の高校(マヒドンウィッタヤヌソンスクール、プリンセスチュラポーンスクール)から生徒13名と教員1名を招へいします。
 本事業は,産学官の緊密な連携により,アジアを中心とする地域から優秀な青少年を日本に短期に招へいし,未来を担う青少年が科学技術の分野で交流を深めることを目指すものです。

 本学は,本事業がスタートした平成26年度から継続して採択されており,今年度で5回目の実施となります。
 滞在中は,本学教員の指導による手術手技(縫合)の実習、医学セミナーや本学研究者との交流会などを通して,日本の高い科学技術に触れてもらいます。

【滞在期間】平成30年10月1日(月)~10月8日(月)

【主なスケジュール】
 10月2日(火)14:00~ スキルスラボでの縫合実習(※)
    3日(水)終日   大分県立大分舞鶴高等学校との交流会
    4日(木)9:00~  医学セミナー(※)
        13:30~  研究者との交流会(※)
    5日(金)終日   企業訪問・日本文化体験
    6日(土)終日   大分工業高等専門学校との交流会

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(事項4)大分大学,セントポール病院(ベトナム)と国際交流協定を締結

 本学は,ベトナム・ハノイのセントポール病院と国際交流協定を締結することとなり,10月16日に北野正剛学長をはじめ,大分大学医学部関係者らが挾間キャンパスにて交流協定書の調印式・本学の病院施設の見学等を行います。
 この協定は,本学医学部において、最先端の医療環境での最新技術や情報の習得を目的とした医師の受け入れや,双方向の学術交流活動,研究者・医療スタッフの交流等を行うことを目的としています。
 まずは,学長自らがリーダーシップを取り,本学の強みである内視鏡分野における交流から始めることとしています。

 セントポール病院は,ベトナム・ハノイ保健省管轄の病床数600床(参考:大分大学医学部附属病院 618床)の病院です。ハノイ市長の指示により,2016年にハイテクノロジーセンターを設立し,最先端のシステムで手術等ができる環境にあります。現在,消化器内視鏡検査や処置及び内視鏡外科手術に注力していることもあり,本学との国際交流協定締結に至りました。 今回のMOU(Memorandum of Understanding)締結には,セントポール病院長をはじめ,ハイテクノロジーセンター長,現ハノイ市長の実弟である消化器内視鏡医の先生をはじめ,総勢10名が来学されます。
 本学の北野学長は,2004年より消化器内視鏡・内視鏡外科分野において,タイ,ベトナムなどのアジア地域を中心として人材育成に取り組み,実績を積んできました。現在,その活動を,オールジャパン体制で加速させるために,本学を中心とした「アジア内視鏡人材育成支援大学コンソーシアム」(詳細別紙)へと発展させ,国内加盟大学は17校となっております。また,今年7月には本学医学部附属病院を中心として,「アジア内視鏡人材育成支援病院コンソーシアム」を立ち上げ,その活動をアジア地域以外にも広げる予定で,関係省庁からも大変期待されています。

開催日時:平成30年10月16日(火)10:00~(予定)
開催場所:大分大学挾間キャンパス管理棟2階 第2会議室


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(事項5)一般社団法人 アジア医療教育研修支援機構(AMETS)を設立

 本学の北野正剛学長は,2004年より消化器内視鏡・内視鏡外科分野において,タイ,ベトナムなどのアジア地域を中心として人材育成に取り組み,実績を積んできました。
 現在,その活動を,オールジャパン体制で加速させるために,本学を中心とした「アジア内視鏡人材育成支援大学コンソーシアム」へと発展させ,また,今年7月には本学医学部附属病院を中心として,「アジア内視鏡人材育成支援病院コンソーシアム」を立ち上げ,多くの大学・病院からアジア各国への医師派遣が実現しています。
 このような中,今後の事業の更なる拡大及びそれに伴う社会的信用基盤の確立を目指し組織の法人化を図ることとし,2018年9月19日に,一般社団法人 アジア医療教育研修支援機構(AMETS)を設立しました。
 本法人は,日本が世界に誇る内視鏡技術などの高度な医療技術をアジア地域に普及させるためかかる人材の育成を支援し,医学に関する教育及び学術研究の発展に寄与することを目的としています。

【一般社団法人 アジア医療教育研修支援機構(AMETS)概要】
1.設立 2018年9月19日
2.事業 内視鏡技術等の医療技術のアジア地域への移転と人材育成
3.会員(予定)
(1)アジア内視鏡人材育成支援大学コンソーシアム(UCDELSA)(大分大学等17大学)(2)アジア内視鏡人材育成支援病院コンソーシアム(HCDELSA)(3)医療法人独立病院(岡病院等3病院)(4)日本消化器内視鏡学会(5)日本内視鏡外科学会(6)日本泌尿器内視鏡学会(7)日本病理学会(以上7機関)
4.代表理事(理事長)北野 正剛
 理事 北野正剛
 理事(常務理事)寺地敏郎
 理事 岡敬二
 監事 白水章夫
5.事務所 大分大学医学部 消化器・小児外科学講座内

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(事項6)大分大学古本募金の開始について

 本学学術情報拠点(図書館・医学図書館)には,地域の「知の拠点」としての役割があり,学際的な専門書に加え,学問の入門書など学びの入口としての資料の収集と提供,並びにアクティブな学修スペースと学生への学習支援サービスを提供しています。
 このたび,学生への支援をより一層充実させるために,学習環境の整備,主に学生用図書資料の充実と学習支援活動の推進をはかる目的で寄附を募ることとなりました。

*古本募金とは,目的に賛同する企業や個人(一般市民,卒業生,職員等)から,使い終わった本やDVDなどのリサイクル物品の提供により寄附を集め,その物品をリサイクル業者に委託して査定換金します。
その後,寄附者からとして査定された金額を本学へ寄附金として受け入れる仕組みです。


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その他の情報

(事項1)平成30年度秋季入学式の挙行について

 本学では,秋季入学式を挙行いたします。
(写真:昨年度の秋季入学式の様子)

 入学予定の学生は,
 1.大学院経済学研究科博士前期課程 4名
 2.大学院医学系研究科博士課程   2名
 3.大学院経済学研究科博士後期課程 2名
 4.大学院工学系研究科博士後期課程 1名

 以上9名です。

(事項2)第8回大分大学医学部中塚医学賞 表彰式及び受賞者セミナーを開催

 第8回大分大学医学部中塚医学賞の表彰式及び受賞者セミナーを下記のとおり開催します。
 本賞は平成23年度に創設された,医学部の前身の大分医科大学初代学長,中塚正行氏(故人)の名を冠した大分大学医学部研究表彰であり,大分大学医学部における若手研究者の研究の活性化及び進展を図ることを目的として設けられました。(写真:昨年度の活動の様子)
 第8回中塚医学賞の受賞者は,生命科学・医学専門分野4名,看護学専門分野1名の計5名に決定しました。
 表彰式は,10月1日に医学部臨床大講義室において行います。

開催日時:平成30年10月1日(月)18:00~19:30
開催場所:大分大学医学部臨床大講義室

(事項3)第16回 医学部祭を開催

 本学医学部は,10月6日(土)・7日(日)の2日間,挾間キャンパスにおいて,第16回医学部祭を開催します。
 本学は,地域社会との連携協力を従来にも増して推進し,地域の活性化に貢献することを大学運営の基本方針としています。そのためには,教育研究面での連携協力はもとより,本学学生を含めた大学の全構成員が積極的に地域社会との交流を深めることが何よりも重要です。
 医学部祭の開催にあたり,本学医学部の学生が勉学やサークル活動等の多方面にわたる学生生活の一端を地域の皆さまに披露し,励ましとご助言をいただくことで,地域社会の一員としての自覚を深め,地域に根ざす大分大学の学生として,さらに成長・飛躍する機会となることを期待しています。
 なお,今年も本学医療従事者等による県民公開講座(無料)を開催する予定です。

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(事項4)竹田市にて「健康一直線応援セミナー」 開催
    -大分大学・大分県信用組合包括連携協定に基づく事業-

 竹田市,大分県信用組合,本学ほかの共催により,竹田市民を対象とした「健康一直線応援セミナー」を開催します。
 県民の健康づくりに関する事業の推進、連携及び調整を図り,健康寿命日本一おおいたを創造するため大分県ではさまざまな取り組みを実施しています。
 このような中,「健康寿命日本一」を目指して創設された,「健康寿命日本一おおいた創造会議」の会長を北野学長が務める本学と,「健康寿命日本一おうえん企業」として各種支援活動を行っている大分県信用組合,県内各自治体がタッグを組み,昨年から住民向けの健康セミナーを開催しています。
 今回は竹田市にて,「知って得するがんのお話」をテーマに,本学医学部医学生物学講座の松浦恵子教授の講演並びに竹田市の現状についての報告などが行われます。

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