お知らせトピックス2014-041

内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)
課題:革新的燃焼技術に採択されました

 本学は9月29日,内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP),課題:革新的燃焼技術に採択されました。
 SIPは,総合科学技術会議が自らの司令塔機能を発揮して科学技術イノベーションを実現するために新たに創設するプログラムです。本学からは,JST(独立行政法人 科学技術振興機構)が管理する課題,革新的燃焼技術(プログラムディレクター 杉山雅則 氏 トヨタ自動車株式会社 エンジン技術領域 領域長)に本学工学部 機械・エネルギーシステム工学科の橋本淳准教授が参画します。
 本プログラムでは,ガソリンチーム,ディーゼルチーム,制御チーム,損失低減チームの4チームにわかれ,乗用車用エンジンの最大の正味熱効率50%を実現することにより(現在はガソリンエンジン39%,ディーゼルエンジン43%),二酸化炭素の排出量を大幅削減することを目指します。また,日本の自動車産業の競争力の維持・強化,世界トップレベルの内燃機関研究者の育成を図ることも目的としています。
 本学は制御チームに参画し,主に,直噴ガソリンエンジンを対象とした粒子状物質の生成メカニズムの解明,数値予測モデルの構築,さらには低減手法の提案に取り組みます。国内外の排出ガス規制への対応が熱効率向上を妨げる要因の一つとなっており,その排出予測・抑制手法の開発は重要な課題です。
 本学工学部 熱工学研究室では,濵武俊朗名誉教授,田上公俊教授が,地方大学でありながら中央と連携し,内燃機関研究を推進してきました。このたび新たにSIPに参画することによって,教育・研究レベルのさらなる向上を目指していきます。

革新的燃焼技術(JST)

実験装置<br>(左は橋本准教授,右は大学院工学研究科の担当学生)
実験装置
(左は橋本准教授,右は大学院工学研究科の担当学生)
燃焼実験
燃焼実験
数値解析(大学院工学研究科の担当学生)
数値解析(大学院工学研究科の担当学生)
数値解析の分析
数値解析の分析