お知らせトピックス2016-060

高校生を対象にしたワークショップ「アジアの染織刺繍にまつわる生活科学(ブータン・雲南省・ミャンマー)」を開催しました

 12月11日,旦野原キャンパスで高校生対象のワークショップ「アジアの染織刺繍にまつわる生活科学(ブータン・雲南省・ミャンマー)」を開催し,県内の高校生5名の参加がありました。このワークショッププログラムは,日本学術振興会の研究成果の社会還元・普及事業「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」の一環として開催したものです。
 午前中は,植物や動物由来の天然染料の種類や染色の科学についての講義を行ったのち,実際に講義で説明した染料(ブータンのラック,大分で採れた日本茜,インドアカネ)で絹のハンカチと刺繍糸を染色しました。
 午後からは,ブータン刺繍作家の菊池多絵先生ご指導のもと,ブータンの刺繍模様にも使われるチェーンステッチの技法に挑戦し,ティータイムでは防衛医科大学校助教の朝比奈はるな先生ご持参の中国の珍しいお茶を楽しみ,リラックスした雰囲気の中,高校生との意見交換を行いました。その後,高校生にブータンやミャンマーの民族衣装を着てもらい,記念撮影を行いました。最後に研究内容に関する講義をして,現地調査時の写真を交え研究の楽しさや魅力を高校生へ伝えました。
 参加者が記入したアンケートの回答では,「刺繍や染織に興味があったので,とても楽しかったです。いろんな地域の伝統をもっと知りたいと思いました。またぜひ参加したいです。」や「どの講座もとてもおもしろくて,時間があっという間でした。」等の感想が寄せられ,大変貴重な体験ができた一日となりました。

民族衣装を着た参加者との記念撮影の様子
民族衣装を着た参加者との記念撮影の様子