お知らせトピックス2017-019

「地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)」において
医学部西園教授の申請課題が採択

 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下AMED)と独立行政法人国際協力機構(以下JICA)が共同で実施する平成29年度「地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)『医療分野国際科学技術共同研究開発推進事業』」に本学医学部微生物学講座 西園晃教授を研究開発代表者として申請した課題が採択され,5月29日の学長記者会見で発表しました。
 この課題は,日本とフィリピンの医学と獣医学の専門家が協力して,フィリピン国内から不治の感染症である狂犬病の撲滅を目指す取り組みで,総事業費4億8千万円(2億2千万ペソ)の支援で来年度からの5年間事業を進めるものです。
 事業では,大分県内の医薬品開発製造企業が開発した検査キットなど,我が国で開発された新たな動物の狂犬病診断法の有用性を検証し,国内全土にわたる地域診断ラボを連携させ,狂犬病コントロールシステムの基盤強化を行います。さらに感染動物の情報をヒトの曝露後発症予防へ活かすため,有効な医・獣医連携によるワンヘルスによる情報共有基盤を構築し評価します。最終的には狂犬病患者の発症前診断方法を開発し,「不治の病」に対する将来的な治療法開発への道筋をつける内容です。

■国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)プレスリリース
http://www.amed.go.jp/news/release_20170511.html

■採択研究課題の概要について
http://www.amed.go.jp/news/release_20170511-besshi01.html

学長記者会見の様子<br>北野学長(左)と西園教授(右)
学長記者会見の様子
北野学長(左)と西園教授(右)