お知らせトピックス2021-046

さくらサイエンスプログラムでタイの高校生と交流(オンライン)

 本学医学部では,2014年以来,JSTさくらサイエンスプログラムの事業により,タイのサイエンススクール高校生13名を毎年受け入れてきました。新型コロナウイルスの感染拡大により,2020年度の受け入れは中止,2021年も感染が継続する中,コロナ禍で失われた国際交流の機会を提供し,将来の科学技術を担う若い人材との交流を促進する目的で,12月13日~15日の3日間オンラインで実施しました。タイ全土のサイエンススクール13校と本学をオンラインで結び,各スクール約3名ずつ計40名が参加しました。
 初日は参加校の紹介の後,医学部の内田智久助教によるタイをフィールドとした「日タイの胃がんの比較 -ピロリ菌感染の違いから-」の特別講演を行いました。2日目は,タイからの留学生として本学の博士課程の修了生5名による講演,ならびにタイのサイエンススクールの生徒による研究発表を行いました。また3日目は,スーパーサイエンスハイスクールの大分県立大分舞鶴高校と交流し,SDGsの各テーマについてグループ討論とプレゼンテーションを行いました。
 タイの参加者からは「最先端の研究にふれることができて勉強になった」「とても素晴らしい経験だった。新しい友達もできた。いつか日本で勉強してみたい」等の声が聞かれました。オンライン交流という限られた状況でしたが,参加者から好意的な感想が聞かれたことは,オンラインでの国際交流の可能性を示すものだと考えます。この交流を実施するにあたり,タイ教育省の多大な協力のもと,綿密な打ち合わせを繰り返しました。コロナ禍においても国際交流の火を消すことなく,将来を担う若者に希望を与える交流を継続していきたいと思います。

特別講演を行う内田助教
特別講演を行う内田助教
講演を行うPhawinee先生<br />(大分大学大学院卒,現弘前大学助教)
講演を行うPhawinee先生
(大分大学大学院卒,現弘前大学助教)
大分の説明をする大分舞鶴高校生
大分の説明をする大分舞鶴高校生
タイのオンライン参加者(一部)
タイのオンライン参加者(一部)