お知らせトピックス2023-007

医学部4年の轟木亮太さんがグローバルイシュー×Z世代勉強会に参加しました

 “NTDs Youthの会”の代表を務める医学部医学科4年の轟木亮太さんが、4月に東京で開催されたグローバルイシュー×Z世代勉強会に参加しました。この勉強会には、加藤勝信厚生労働大臣をはじめ、衆議院議員5名が参加しており、医学部微生物講座(西園晃教授)で狂犬病を含むNTDsの制圧に関する研究をしている轟木さんは、NTDs対策への拡充に向けた提言を行いました。提言は「1.NTDsの国内認知拡大 2.NTDs教育及び研究の推進 3.日本政府としてNTDs対策への取組の強化 4.NTDsの成功モデルを海外へ輸出する」という4つの柱から成り、日本政府がNTDs対策を積極的に行うことで、途上国の人々の命が救われるだけでなく、日本に感染症が流入するリスクを減少できるというものです。
 轟木さんは「議員の皆さんは私たちのように若い世代との対話も重要であると考えており、私たちの提言について1時間ほど質疑応答や意見交換をしていただきました」と述べています。
 本学では、これまでも特色ある感染症教育・研究を実施しており、教育面では、医学部微生物学講座の西園教授(兼グローカル感染症研究センター長)を中心に、2001年からフィリピンのサンラザロ病院と連携し、日本では見ることのない熱帯・再興感染症をより身近に感じるための感染症教育のインターンシップを実施しています。
 また、研究面では、NTDsの一つである狂犬病に関して、西園教授が国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)と独立行政法人国際協力機構(JICA)からの支援を受け、地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)事業をフィリピンにおいて実施しています。令和3年10月には、グローカル感染症研究センターを立ち上げ、感染症研究の推進を図っているところです。

※ Neglected Tropical Diseases(顧みられない熱帯病)、WHO(世界保健機関)が「人が制圧しなければならない熱帯病」としている20の疾患のことを指す。

勉強会の様子
勉強会の様子
加藤厚生労働大臣(右)と轟木さん
加藤厚生労働大臣(右)と轟木さん