2017年1月20日，チュラロンコン大学医学部において，第1回大分大学－チュラロンコン大学医学セミナーを開催しました。今回は「Helicobacter pylori infection and gastric cancer in Asia」というテーマで，アジアにおけるピロリ菌の疫学研究を行っている医学部分子病理学講座の内田助教が「Helicobacter pylori Infection in Thailand: A Nationwide Study of the CagA Phenotype」について，チュラロンコン大学卒業生で，現在本学医学部環境予防医学講座の博士課程在学中のSubsomwong Phawineeさんが「Helicobacter pylori virulence genes of minor ethnic groups in north Thailand」について講演を行いました。
　本学医学部とチュラロンコン大学医学部とは，2009年に交流協定を締結し，活発な交流が続いています。本セミナーではチュラロンコン大学医学部とのタイのピロリ菌感染症とピロリ菌解析による人類学的解析について長年の共同研究の成果を紹介することができました。
　また，チュラロンコン大学医学部病理学講座のNaruemon教授や生理学講座のDuangporn教授を始め，多くの若手研究者や大学院生が聴講に訪れました。チュラロンコン大学を卒業したPhawineeさんとWarindaさん（臨床薬理学講座）が現在，本学博士課程で学んでいます。講演の中で，大分大学バンコクオフィスの活動や，本学への留学についても紹介し，留学生獲得にも有用な会となりました。
　今後もこのセミナーを継続的に開催していくことで合意し，本学の研究をチュラロンコン大学に積極的に紹介して両大学の交流を深めていこうと考えています。

　大分大学バンコクオフィスでは，タイならびに周辺諸国での活動(研究,学生交流,その他)を支援しています。お気軽にバンコクオフィス（tomohisa@oita-u.ac.jp）までお問い合わせ下さい。