大分大学で実施した広報活動の検証について(旧)

大分大学で実施した広報活動の検証について

 本学では,第2期中期目標期間において,本学のブランドを高めることを目的として,様々な広報活動を実施してきた。これらの活動の検証として,平成25・26・27年度新入生に対し,広報媒体の認知度調査を実施した。
 なお,第2期中期目標期間最終年度となった平成27年度に実施した広報活動について,平成28年度新入生に対して活動の検証として広報媒体の認知度調査を実施した。


■広報媒体の認知度調査の結果




■平成25・26年度調査結果の分析

 上表のとおり,公式ホームページを除く媒体の認知率は低いものとなっている。
 一方,調査対象が高校生ではないものの,株式会社日経BPコンサルティング社が実施した「大学ブランドイメージ調査(九州・沖縄・山口編)」の2013-2014及び2014-2015において,大分大学の認知率は各調査対象(九州地区の有識者,学生の父母(中学生以上の子を持つ)及び教職員(教員、教育・研究関連従事者))で全体平均を大きく上回る認知率を獲得している。
 以上のとおり,大学自体については認知されていることが伺われるものの,高校生への情報提供という観点では十分なものが実施できているとは言えない。
 その原因として,
  ・本学への入学者の約半数を県外出身者が占める状況にもかかわらず,広報活動の
   実施エリアが大分県内を対象としたものが多い
  ・各種の媒体に統一感がなく,高校生の記憶に留まる広報となっていない
 ということが考えられる。
 改善策として,
  ・印刷物等の配付エリアを拡大するなど県外の高校生への広報活動の実施
  ・統一のロゴ・コンセプトワードを用い,統一的なイメージの下で広報媒体を
   制作し,高校生の記憶に留まる広報活動の実施
 などにより,高校生の認知度向上を図る。

■平成27年度調査結果の分析

 平成25・26年度調査結果を踏まえ,平成26・27年度においては統一のロゴ・コンセプトワードを用いた統一的イメージの下で「公式ホームページ」「大学案内(志願者向け)」「広報誌『BUNDAI.OITA』」を制作した結果,それぞれの認知率が向上した。また,大学の広報物に統一感を感じるかとの問いにおいては,61.7%の学生が「感じる」と回答するなど,大学のブランド化に一定の効果がみられた。
 以上の結果から,引き続き,平成28年度以降においても,統一的イメージの下で各種広報物を制作することとし,大学のブランド化を図ることとした。

■平成28年度調査結果の分析

 平成26年度から始めた,本学のブランドを高めるため,統一的イメージの下での「公式ホームページ」「大学案内(志願者向け)」「広報誌『BUNDAI.OITA』」の制作を平成27年度も継続して実施した結果,認知度アンケートでは,「公式ホームページ」「大学案内(志願者向け)」については前年度比でほぼ横ばいの結果であった。一方,「広報誌『BUNDAI.OITA』」「公式Twitter」については年々認知度が上昇している。
 これらのことから,「公式ホームページ」「大学案内(志願者向け)」については,受験生層に大分大学からの情報発信として定着してきたと考えられる。
 第3期中期目標期間においても,「広報誌『BUNDAI.OITA』」「公式ホームページ」「大学ポートレート」により情報公開・情報発信を行うとともに,SNS等を活用し,学生確保も見据えた戦略的な情報の公開・発信を推進することとした。

2016年3月30日