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概要

BUNDAI .OITA No48

必ず受けましょう学生定期健康診断は保健管理センターでは毎年4~5月に学生定期健康診断(以下健診)を実施していますが、旦野原キャンパスの学部2~3年の受診率が低いことが大きな課題となっていました。平成28年度は啓発活動を強化したことや教職員の皆様にご尽力いただいたおかげで、2015年度までと比較して受診率がかなり改善し(2015年度84.3%→2016年度93.1%)、旦野原キャンパスの学生の健診受診者が初めて4000人を上回りました。しかし、健診は「学校保健安全法」という法律に基づいて実施しており、受診率は本来100%でなければなりません。工藤欣邦教授大分大学保健管理センターお話健診の目的健診の目的は、病気の早期発見と健康の維持増進です。大学生は年代的に身体健康面において問題が起こる可能性が少ない時期であるため、健康に対する関心が薄れがちです。しかし、環境の変化により生活リズムや食生活が乱れがちになる年代でもあり、今から予防しなければならない病気がたくさんあります。自覚症状がないまま徐々に進行していく生活習慣病(高血圧症・糖尿病・脂質異常症・肥満など)がその代表格です。また腎臓病も初期には症状が全くありませんが、多くの場合、尿検査で発見されます。すなわち、健康であるかどうかは自覚症状だけでは判断できないということです。また、何か体調に異変が生じた場合、医師や保健師が健常時の身体状況を把握しておくことは、病気を診断する上で重要です。胸部レントゲン検査は、結核の早期発見につながります。「自分には関係ない」と思っている学生さんも多いかもしれませんが、結核は過去の病気ではありません。日本は先進国であるにも関わらず、結核の「低蔓延国」ではなく「中蔓延国」です。もし結核の診断が遅れると、長期間の治療や最悪の場合、生命の危険にさらされてしまうだけでなく、学内に感染を拡大させてしまう可能性があります。それを防ぐためには、胸部レントゲン検査で早期に発見しなければなりません。また、胸部レントゲン検査にて気胸(肺を覆う胸膜が破れ、肺が縮んでしまう病気。直ちに治療を要する)が、毎年のように見つかっています。保健管理センターにて健診を受けることによって得られるメリットメリット1保健管理センターでは、健診にて異常が見つかった場合、無料で医師による2次健診を受けることができます。2次健診では家庭用血圧計の貸し出しや医師による超音波検査、検尿の再検査、心電図、必要に応じて適切な医療機関への紹介(紹介状作成)を行っています。メリット2就職活動・実習・留学・スポーツ競技参加などでは多くの場合、健康診断証明書を求められます。大学の健診を受診していれば大学内にて無料で何通でも健康診断証明書を発行できます。しかし、健診を受けていなければ外部の医療機関を受診しなければなりません。医療機関での健康診断には健康保険は適用されず、料金は全額自己負担となります。メリット3健診時にはメンタルの相談も受け付けています。また必要に応じて禁煙教育も行っています。17