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概要

BUNDAI .OITA No48

分大どうぶつミュージアムヒナカマキリfile14Hinakamakiri秋の旦野原キャンパスでは大きな鎌を振りかざしたカマキリをよく目にします。何という名前のカマキリか知っていますか?背中に白い点があればハラビロカマキリ、鎌(前脚)と鎌の間が鮮やかなオレンジ色ならチョウセンカマキリ、そこが薄黄色ならオオカマキリです。また、気にして歩いていれば鎌の目玉模様が特徴の小さなコカマキリにも出会うことができます。滅多にお目にかかれないのがヒナカマキリとヒメカマキリ。この2種は森の中で暮らしている上に小さいため、見つけづらく、また、一見すると子どものカマキリと思ってしまいます。特にヒナカマキリは体長約2cmと1円玉ほどの大きさしかありません。その上、ヒナカマキリは他のカマキリと違い、成虫になっても翅がなく、その代わりにとても素早く地表を走るので、存在に気付くことすら難しいカマキリです。実は、恥ずかしながら私もヒナカマキリを自分で見つけたことはなく、この写真は小学生の息子の手柄を拝借したものです。負け惜しみではないですが、子どもの目線は虫に近いこと、大人では先入観で子カマキリと決めつけて通り過ぎるところを、なんか変だぞと立ち止まる好奇心。これにはいつも感服と反省をするばかりです。みなさんも子どもの目線で自然を見てみると、何か大きな発見があるかもしれませんよ。最小で最速のカマキリコカマキリヒメカマキリオオカマキリハラビロカマキリ珍しい生き物の写真を撮った人は永野まで送ってください。貴重な研究資料として活用させていただきます。大分大学教育学部生態学研究室永野昌博准教授E-mail masanagano@oita-u.ac.jp21