お知らせトピックス2015-054

ベトナム消化器系がん検診システム研修を受け入れ

 2015年12月14日から12月18日の5日間,経済産業省委託事業「ベトナム消化器系がん検診システム普及支援事業」として,消化器内視鏡分野で専門的に従事するベトナム人医師11名を、医学部消化器内科学講座(村上和成教授)で受け入れました。
 この研修は,日本消化器内視鏡学会,ベトナム消化器内視鏡学会の支援のもと,日本で行われている胃がん早期診断のための診断技術及び治療について理解を深め,ベトナムにおける胃がん検診システムの普及を目的としています。
 2013年から3年間の予定で行われている本事業は,年2回の専門家派遣研修と年1回の受け入れ研修を行い、一般財団法人海外産業人材育成協会が実施しています。
 早期胃がんに対するESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)技術とリスクマネジメントやピロリ菌感染と早期胃がんの病理診断や内視鏡診断の講義,内視鏡検査・ESD見学,ESD実習(生体ブタ・切除胃)などの研修を行いました。
 12月15日は研修の一環として,大分大学とベトナム国内の主要病院4か所とを高速インターネットで接続し,内視鏡検査・治療を中心とした医療手技をライブ配信しました。本学から配信される内視鏡手技映像をリアルタイムで提示・説明し,首都ハノイや南部のホーチミンの病院では現地医師が視聴しました。約40名の現地医療関係者が参加し,活発な意見交換が行われました。
 なお本件は,九州大学病院アジア遠隔医療開発センターから,ライブ中継のための機材や技術的支援を受け実施しました。

挨拶をする北野学長
挨拶をする北野学長
参加者の様子
参加者の様子
ESDライブ中継の様子1
ESDライブ中継の様子1
ESDライブ中継の様子2
ESDライブ中継の様子2