お知らせトピックス2016-057

大分大学教育学部附属特別支援学校 韓国ミラル学校で研修交流

 本学教育学部附属特別支援学校は,11月28日,野田幸代校長と教員4名が韓国のミラル学校を訪問し,研修交流を行いました。本校はミラル学校と平成19年に姉妹校締結を結び,相互訪問による研修交流を行っており,今回は4年ぶりの交流となりました。
 ミラル学校は,ソウル特別市江南区にある知的障害のある幼児・児童・生徒208名が通う特別支援学校で,キリスト教の教育理念に基づき人格と個性を尊重しながら教育活動に取り組んでいます。その建築物は世界一美しいと言われたこともあり,美術館やコンサートホールなどの施設は地域に開放され,喫茶部の営業は外部に委託しています。
 本校の一行は,朝の登校指導からミラル学校に入り,午前中は全校集会や授業を参観し,午後からはミラル学校の卒業生が就労している事業所や施設を訪問しました。
 放課後の研修会では,通訳を介して両校の教員2名ずつが「障害者権利条約に基づく両国の取組」と「両校の進路指導の取組」をテーマに発表を行いました。
 事業所や施設を訪問したことで,その後の協議においても,進路指導や就労先に関する議論が大いに深まり,本校の教員からは「誰もが夢見る権利があるという教育理念に共感しました。同様の考え方で本校も取り組みたい」,「卒業後の進路を見据えたカフェなどの設備が整っていることに感動した」,「卒業後の進路先との連携が勉強になった」などの感想がありました。
 両国の共通点や違いに気づくことができ,見聞を広めることができた意義のある研修交流となりました。

事業所見学の様子
事業所見学の様子
研修会での発表の様子
研修会での発表の様子