お知らせトピックス2017-010

福祉健康科学部が「地震発生時における避難手帳」を作成

 本学福祉健康科学部では,昨年4月の熊本地震をうけて,避難生活において個々の被災者ニーズに対応したケアをするため,ニーズを的確に把握できる情報のインフラ整備や,適切な避難生活のあり方などをまとめた「地震発生時における避難手帳」を作成しました。
 この手帳は,福祉健康科学部の社会福祉実践コース,理学療法コース及び心理学コースの各教員で構成される震災関連ワーキンググループの避難手帳開発研究チームが中心となり,それぞれの専門知識を生かし作成したもので,A5判50ページからなり,住民の方々や支援する方々の地震に対する備えとともに地震発生時に適切な避難や対応がとれるよう,その一助となるもので,避難する前の備えに関する情報,避難所での生活を踏まえた避難後の情報が掲載されているほか,家族情報や医療・介護情報を含んだ「携帯用災害時避難カード」や「家族に関する基本情報」も盛り込まれています。
 なお,作成にあたっては,大分県や大分県由布市の防災担当部署の協力を得ながら,由布市在住の障がい者,高齢者,支援者の方々へのアンケート調査やヒアリング調査の結果,及び有識者会議における協議内容を参考としました。
 避難手帳は,大分県由布市在住の方々に無償で配布するほか,福祉健康科学部のホームページにも内容を掲載し,誰でも活用できるようにしています。

地震発生時における避難手帳
地震発生時における避難手帳