お知らせトピックス2018-046

第4回 理系チャレンジ講座を実施

 9月19日に,北野正剛学長が講師を務め,2018年度 第4回理系チャレンジ講座を実施しました。講義は「外科の歴史と低侵襲外科治療」というテーマで行われ,遠隔配信および来学により合計12校の295名の高校生が受講しました。
 北野学長から,まず,外科学の歴史についての話がありました。中世においては,医学に外科の分野はなかったが,13世紀頃には,解剖学,生理学,病理学等の分野が体系づけられ,その後1731年に,フランスで外科専門学校が設立されてようやく外科が医学の一分野として認められるようになり,日本では1555年にポルトガルより西洋医学が伝えられ,杉田玄白,前野良沢により「解体新書」が編集され,1800年代に全身麻酔による手術が発展し,福沢諭吉の「医学は外科から始まる」という言葉にあるように,外科学の学問的地位が確立されたそうです。
 続いて,外科手術における先端科学医療の低侵襲化について,内視鏡等の器具の進化や術式の発展により,開腹術よりも腹腔鏡下手術の方が根治性も高く,優れていることが分かったとの話がありました。
 そして最後に,アインシュタインの「大切なのは疑問を持ち続けることだ。神聖な好奇心を失ってはならない」という言葉を紹介し,大学進学を目指す受講生にエールを送りました。

講義を行う北野学長
講義を行う北野学長
講義の様子
講義の様子
遠隔配信
遠隔配信
講義資料
講義資料