国際交流大分大学海外事務所 活動報告vol.95

第4回大分大学-チュラロンコン大学医学セミナー開催

 8月15日に第4回大分大学-チュラロンコン大学医学セミナーを、チュラロンコン大学にて同大学理学部Tanapat教授と共同で開催しました。チュラロンコン大学理学部とは、2019年10月に大分大学医学部と学部間協定を新規に結び、活発な交流を推進しているところです。
 セミナーでは、大分大学医学部の小林隆志教授による炎症性腸疾患におけるプロテアーゼインヒビター(SLPI)の機能に関する最近の知見についての講演を行い、内田智久助教によるタイにおけるピロリ菌の病原性の特徴と、ピロリ菌遺伝子解析から明らかにしたタイの少数民族の由来についての講演を行いました。また、チュラロンコン大学獣医学部のDr. Benjawan Sae-Chue氏と、理学部のSupanuch Ekronarongchai氏が講演を行いました。Sae-chue博士は、昨年まで大分大学大学院医学系研究科博士課程で小林教授の下で学んでおり、大分大学で習得したCRISPR/Cas9システムを応用したゲノム編集マウスの新たな作製法(iGONAD法)を紹介しました。Ekronarongchai氏は2022年秋から国費留学生として来日し、小林教授の下で学ぶ予定であり、チュラロンコン大学理学部修士課程で行った研究について紹介しました。
 久しぶりの対面でのセミナー再開となりました。コロナ禍でオンラインも広がりましたが、研究者をより近くに感じ、深い議論ができるなど、対面の良さを再認識するセミナーとなりました。
 セミナー後、今後の大分大学、チュラロンコン大学の交流についてTanapat教授と話し合いました。現在、大分大学医学部は、チュラロンコン大学理学部・医学部と学部間協定を締結しています。これを大学間協定に広げてより広範かつ発展的な交流につなげていきたいとの意見が一致し、大学間協定に向けた協議を進めていくことになりました。

 大分大学バンコクオフィスでは、タイならびに周辺諸国での活動(研究、学生交流、その他)を支援しています。お気軽にバンコクオフィス(tomohisa@oita-u.ac.jp)までお問い合わせ下さい。
セミナーポスター
セミナーポスター
Tanapat教授、セミナー参加者と
Tanapat教授、セミナー参加者と
小林教授の講演
小林教授の講演
Saechue博士の講演
Saechue博士の講演