工学部アドミッション・ポリシー

工学部アドミッション・ポリシー

教育理念・目標

 質の高い特色ある教育と研究を通じて,世界に通用する科学技術を創造し,もって地域に貢献するとともに,豊かな創造性,社会性及び人間性を備えた人材を育成することです。

求める学生像

  学生の立場にたった教育体制のもとで,自らの課題を探求する高い学習意欲と柔軟な思考力を有し,国際基準を満たすゆるぎない基礎学力と高度の専門知識を備えるとともに,豊かな人間性と高い倫理観を有する人材を養成することです。

入学者選抜方針


 環境や社会に対する影響も予見しながら自然との共生や,真に人類に役立つ技術とは何かを自ら考え,先進的科学技術によって人類福祉に貢献する意欲をもち将来への可能性を秘めている人を求めています。
 以上の観点と本学の求める学生像から,具体的には,次のような人を求めています。

1 工学の基礎をなす科目に対して基礎学力を備え,広範囲な事象に対して強い知的
  好奇心をもっている人
2 新しい課題を自ら見いだす着想力をもち,この課題に立ち向かう強い意志とねばり
  強さをもっている人
3 豊かな感性と表現力をもち,自立的に考えながらも他人と協力・共同して物事を実
  行していく姿勢をもっている人
4 技術者として,国際舞台でリーダーシップと行動力を発揮することに強い意志をも
  っている人

 特に,各学科では,次のような人を求めています。

〈機械・エネルギーシステム工学科〉
 本学科は,機械に関する基礎技術と利用技術,メカトロニクス,ロボティクスなどの制御の分野,新エネルギー,エネルギーの有効利用に関する技術開発および利用技術に重点を置く,機械工学・電気工学の総合的な教育と研究を行います。
以上のような教育理念に基づき,本学科では次のような人を求めています。
1 数学及び物理に関する基礎学力を備え,国語及び英語に関する基礎的な語学力
  も有し,自分の意見を論理的に説明できる人
2 自ら問題を見いだし,計画的にその解決をめざすことができるリーダーシップと行動
  力をもっている人
3 ものづくりに興味があり,そのために必要な深い専門知識を身につけて創造的技術
  者や研究者となることをめざし,それによって人のために役立ちたいという強い意志
  をもっている人
4 地球規模での課題に問題意識をもち,それらの課題と技術との融合について関心を
  もっている人

〈電気電子工学科〉
 本学科は,電気,電子,情報,通信等に代表される電気電子工学の広範な分野の中で,社会や環境に対する影響も予見しながら,人類の幸福・福祉に役立つ技術とは何かを積極的に考え,技術の発展や学問の進展に貢献することのできる人材の育成を目的にしています。
以上のような観点から,本学科では次のような人を求めています。
1 高等学校での基礎的な学習内容をよく理解して,電気電子工学並びに幅広い教養
  を学ぶための基礎学力をもっている人
2 現代社会の抱える課題や科学技術に関心があり,自ら学び理解しようという知的好
  奇心をもっている人
3 何事にも積極的にチャレンジする行動力をもっている人

〈知能情報システム工学科〉
 本学科は,人の知を拡大する新世代知的IT(情報技術)革命の担い手となる国際的技術者・研究者を育てるという教育理念に基づき,次のような人を求めています。

1 情報科学の基礎から情報・知能工学の応用までの幅広い学習と研究に取り組むこ
  とができる基礎的な能力と旺盛な知的好奇心をもっている人
2 高度情報化社会において,新たな課題を自ら見つけだし,解決することを通じて,
  地域社会や世界に貢献したいという高い志をもっている人
3 豊かな感性と表現力・コミュニケーション能力をもち,自ら考えて行動し,夢の実現
  に向かってチャレンジすることができる人

〈応用化学科〉
 私達が将来にわたって地球上で共存し幸福に暮らしていくためには,エネルギー・情報・環境に関して生じてくる複雑な問題を科学的に解決していかなければなりません。化学は物質の存在形態と変化の本質を明らかにしようとする学問ですから,種々の課題の解決における化学の知識と技術の重要性は,新しく形を変えつつますます大きくなってきています。
 本学科は,私達の生産活動,毎日の生活や自然現象を化学的な立場から自ら進んで考え,化学技術によって人類福祉に貢献することのできる技術者,研究者の養成を目標にしています。
 応用化学科の教職員は,一生懸命自分を高めようと頑張る学生諸君を力いっぱい支援します。
以上の観点から,本学科では次のような高校生や社会人を求めています。

1 自然界や人間社会,産業社会のさまざまな現象について常に科学的・化学的観
  点から興味をもつことができる人
2 工学を学ぶために必要な,数学,化学とともに物理あるいは生物について基礎
  学力をもっている人
3 英語,国語の基礎的語学能力をもとに,与えられた課題について論理的かつ自
  由な発想で考え,意見を発表することができる人
4 学習の目標を達成する強い意志をもっている人

〈福祉環境工学科〉
 本学科は,すべての人が幸福を感じられる高度福祉社会を,工学的側面から実現するための研究開発と人材養成を行うことを理念にしており,このような目標に向かって努力できる人を求めています。

・建築コース
 建築は生活の器として人間に密接な存在であり,都市や地域の環境を構成する基本的な要素です。そのため,建築には自然と共生しながら,人間生活の安全性・快適性を追求し,その質を向上させながら,長年にわたって持続させていくことが要求されます。したがって,自然科学や工学の分野だけでなく,人文,社会科学から芸術にわたる幅広い知識が必要となります。
 本コースは,高度化・多様化・国際化している社会のニーズに対応できる豊かな発想力,豊かな人間性及び幅広い見識を兼ね備えた建築家,建築技術者,研究者の育成を目標としています。そのため本コースは次のような意欲と情熱をもつ人を求めています。

1 工学,人文,社会科学並びに芸術の分野に関心があり,幅広い専門知識を身に
  つけ社会に貢献できるエキスパートをめざしている人
2 あらゆる立場の人とコミュニケーションできる能力と見識を有する技術者にな
  りたいという旺盛な意欲をもっている人
3 自ら課題を見つけだし,それを解決できる行動力と柔軟な思考力を獲得するた
  め努力をする人

・メカトロニクスコース
 機械部品と電気部品とその制御装置が複合されたメカトロニクス装置(= Mechanics + Electronics, ロボットはその一例)は,多くの人の負担を軽減すると共に,今まで人にしかできなかった作業も可能にしつつあります。
 本コースは,このメカトロニクス装置に関する技術を通じて社会のニーズに貢献するメカトロニクス技術者・研究者の育成を目標とし,次のような人材を求めています。

1 自分の力を人々の生活の質の向上に役立てようとする気持ち『福祉マインド』
  を持ち,これを育もうとする人
2 理工学,人文並びに社会科学の分野に関心があり,メカトロニクスに関する幅
  広い専門知識を身につけ社会に貢献できるエキスパートをめざしている人
3 国際的なコミュニケーション能力を有する技術者になりたいという強い意志を
  もっている人
4 自ら課題を見つけだし,それを解決できる行動力と柔軟な思考力をもっている人

各学科の求める学生像


 本学部では,多様な観点から受験者の学力や資質をみるため,一般入試(前期日程・後期日程)のほか推薦入試,帰国子女入試,私費外国人留学生入試を実施し,アドミッション・ポリシーにそって学生を選考します。
 
■一般入試(前期日程)
 大学入試センター試験(5教科7科目)および個別学力検査(数学,理科)により,専門分野の学習に必要な基礎学力を見ます。

■一般入試(後期日程)
 大学入試センター試験(5教科7科目)により,専門分野の学習に必要な基礎学力を見るとともに,個別学力検査(面接)により,専門分野への関心や意欲と自己表現力を見ます。

■推薦入試
 大学入試センター試験および個別学力検査を免除し,調査書,推薦書,基礎能力試験および面接により総合的に評価し,選抜します。基礎能力試験では,いくつかの設問を通じて,基礎能力を含む論理的思考力,課題解決能力を見ることで,受験者の工学分野への適性をはかります。また面接では,専門分野への関心・意欲・理解を見るとともに,積極性,自己表現力を見ます。また基礎学力に関する試問も含み,理解力・論理的思考力・表現力についても評価します。

■帰国子女入試
 大学入試センター試験を免除し,本学で実施する学力検査(数学,理科,英語),面接,提出書類により総合的に評価し,選抜します。面接では,専門分野への関心・意欲・理解を見るとともに,積極性,自己表現力を見ます。また基礎学力に関する試問も含み,理解力・論理的思考力・表現力についても評価します。

■私費外国人留学生入試
 日本留学試験ならびに本学で実施する学力検査(数学,理科,英語),面接により総合的に評価し,選抜します。面接では,日本語能力,専門分野への関心・意欲・理解を見るとともに,積極性,自己表現力を見ます。また基礎学力に関する試問も含み,理解力・論理的思考力・表現力についても評価します。

■第3年次編入学
 面接,提出書類により総合的に評価し,選抜します。面接では,簡単な筆記試験及び口頭試問により,基礎学力や専門分野の学力を見るとともに,専門分野への意欲,積極性,論理的思考力,自己表現力についても評価します。

掲載日:2007年12月1日