新型コロナウイルス感染症への対応について学長メッセージ

学長メッセージ

令和4年(2022年)7月12日

 学生の皆さんへ


新型コロナウイルスに立ち向かう学生生活の実践


 新型コロナウイルスが世界的に猛威を振るい、早くも2年半が過ぎようとしています。この間の社会生活の変化はこれまで想像もしなかったものであり、皆さんの大学生活に対しても大きな影響を与えてきました。
 これまで、社会経済活動を抑制しつつ、ワクチン接種を進めるなどの数々の感染対策を講じてきたことにより、全般的にみると社会の状況は確実に改善に向かっています。一方で、感染状況は収束と拡大を繰り返しており、最近は第7波に入ったとの専門家の見解も報じられ、今後の状況がどのように変化していくのかは未だ不透明であると言わざるを得ません。
 しかしながら、これまでと同様に社会経済活動を抑制するだけではこの状況が解決しないことは明白であり、社会経済活動の停滞による社会的損失をこれ以上容認することはできません。そして何よりも、次世代を担う皆さんの成長のためにも、大学生活がより充実したものにならなければならないと考えます。
 そこで皆さんには、この状況の中で大学での学びを止めるのではなく、コロナ禍における学びと学生生活をどうすればより充実したものにできるのかを考え、実践してほしいと願います。不透明なコロナ禍の先行きに対して、どのような工夫をもってすれば大学での学び、学生生活を取り戻せるのか、持続性を確保できるかを全力で考えてほしいのです。
 そもそも、不透明、不確実な世の中にあって、自ら考えて行動し未来を切り拓いていける力を身につける、そのことも大学における重要な学びの一つです。新型コロナウイルスに対しても、大学や社会での学びを活用、実践すべきです。不透明な状況下において未来を切り開いていくための挑戦も必要であり、前に進む、その思いを皆さんと共有したいと思います。
 このような方向性を学生の皆さんに理解していただき、大学も皆さんの学びを全力でサポートしたいと考えています。地域社会との関わりの中に存在する大学として、国・大分県の方向性や状況を考慮し、7月12日から「新型コロナウイルス感染症に関する今後の対応」を通知のとおりに一部改正します。もちろんその時々や場面に必要な感染対策の徹底や、一人一人がこれまで以上に強く自覚をもって行動することが大前提ですし、熟慮の結果、通知のレベル以上の厳しい選択が必要な場合もあると思います。
 不確実な世の中にあって、自ら考え未来を切り拓いていく力を磨く大学の学びを、コロナ禍の今、実践してほしいと願っています。


国立大学法人大分大学長
大分大学危機対策本部(新型コロナウイルス対策)
北 野 正 剛