（事項1）平成29年度採用 公立学校教員採用試験結果 昨年度に続き合格者多数

　教育学部および大学院教育学研究科の教育目的のひとつは，質の高い教員を養成することにあります。この教育目的の達成度を測る指標が教員採用試験の合格者数です。平成29年度採用の公立学校教員採用試験の結果は，本学の教員養成機能が所期の目的を達成していることを示すものとなっています。
（右表：最近5年間の公立学校教員採用試験の合格者数）
　昨年度合格者が大幅に増加しましたが，平成29年度も多くの学生が合格しました。
　地域の大学としては，地元大分県の教員を輩出することが求められている使命ですが，県内合格者は昨年度と比較して7名減となったものの，それでも36名と多くの合格者を出し，また県外合格者数は，6名増の23名となっています。
　大分県合格者の内訳をみると，合格者36名中，小学校20名，中学校9名，特別支援学校6名，高校1名でした。
　このような好結果の背景には，教育学部が数年前から取り組んでいる教員養成カリキュラムの改善・充実の成果が実を結んできたこと，および他大学には類をみないほどの充実した教員採用試験対策の指導体制や学習環境が整ってきたことがあげられます。今後も，本学部では，優れた資質を有する教員の養成に取り組みます。

（事項2）社会福祉士・精神保健福祉士国家試験合格者　－今年も全国トップランクを達成－

　社会福祉士（試験：1月30日　合格発表：3月15日）及び精神保健福祉士（試験：1月29，30日　合格発表：3月15日）の両国家試験において，本学教育福祉科学部 人間福祉科学課程 社会福祉コースの学生が今年も全国トップランクの結果を残しました。
　なお，過去5年間の合格率を見ますと，全国1位の好成績を収めています。

■社会福祉士
全国平均合格率が25.8％という難関ですが，本学の新卒者は31名中29名の93.5％が合格しました（全国212校中4位）。既卒者も含む全国順位は3位でした。


本学の過去5年間の合格率を見ますと，全国1位の好成績です。



■精神保健福祉士
今年の全国平均合格率は62.0％でしたが，本学は6名中6名全員が合格しました。（既卒者の受験は0名）
合格率100％は4年連続です。

■まとめ
ソーシャルワーカーに限らず，「資格」は専門職のために存在するのではなく，サービスや技術などについて一定以上の質を担保することを通じて，国民に寄与することを目的としています。 よって，国家試験に合格してもソーシャルワーカーとしての専門性を発揮できていないならば，資格目的を達成できていないことになります。 　このことを念頭に置いて，いわゆる「試験対策」に偏重することなく，今後も専門職養成に邁進していきます。

（事項3）ピラゴフ名称ロシア国立研究医科大学と大学間交流 協定を締結

　3月10日，在ロシア日本国大使館において，上月豊久 駐ロシア特命全権大使のご臨席の下，ロシアのピラゴフ名称ロシア国立研究医科大学との大学間交流協定調印式を挙行しました。本学がロシアの教育機関と結ぶ交流協定は，セチェノフ名称第一モスクワ国立医科大学（平成28年11月30締結）に続く2校目です。
（写真：協定書を手に記念撮影を行う Sergey Lukyanov学長と北野学長）
　本協定は，本学とピラゴフ名称ロシア国立研究医科大学との学術，科学，技術協力プログラムを確立させることを目的に，臨床的な研修活動や共同研究活動，研究者・医療スタッフの交流などを行うこととしており，本協定に基づく交流事業の第一弾として，4月20・21日の2日間，北野学長を含む本学医師団5名が訪露し，現地の医師らを対象とした内視鏡外科トレーニングコースを開催します。
　本学のロシアにおける内視鏡人材育成に向けた取組は，大学交流，医療協力の進展のみならず，日露経済交流推進事業としても関係省庁から大きな期待が寄せられています。

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（事項4）ライフアンサンブル大分　チャリティコンサート “がんと闘う全ての巨人たちに”開催

　大分大学医学部生が中心となり運営しているチャリティコンサート専門のオーケストラであるライフアンサンブル大分が，大分県内でがんと闘う多くの患者／サバイバー／ご家族の方々を応援するためのコンサートを5月7日に開催します。
（写真：矢野さん（右），藪崎さん（左）による説明）
　ライフアンサンブル大分は，大分大学医学部管弦楽団に所属する学生演奏家を中心に，九州各地の高校・大学生演奏家，社会人演奏家，プロ演奏家の混成により成り立っています。このアマチュア・プロの有志演奏家が力を合わせ，困難と闘う人，それを支える人たちに「音楽の力」を届ける手作りのチャリティコンサートを昨年より開催しています。
　第1回目の昨年は，“CAN HELP KUMAMOTO 2016”として，熊本地震復興のための支援を行いました。
　今回はがんの治療と啓蒙の発展のために募金を行い，公益財団法人大分癌研究振興財団に寄付することとしています。
　コンサート当日は，ドヴォルザークのチェロ協奏曲ロ短調（本学医学部の藪崎 将さんがチェロソリストを務めます）と，マーラーの交響曲第1番『巨人』を演奏します。
　なお，コンサート当日のチャリティー活動として，
　（1）大分県内の癌患者／サバイバー／ご家族の演奏会招待
　（2）会場ロビーを利用しての種々の患者団体やがんとの闘いに取り組む医療機関の方の活動を啓蒙する
　　　展示
　（3）来場者を対象にした『演奏会評価額募金』
　を実施します。

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