第141回学長記者会見

第141回学長記者会見

日時
2017-1127
場所
大分県庁県政記者室
第141回学長記者会見

(事項1)~竹を原料とした新素材の量産化・事業化を目指して~
    理工学部の衣本助教が代表者を務める研究課題がJST大学発新産業創出プログラム
    社会還元加速プログラム(SCORE)に採択

 国立研究開発法人科学技術振興機構(以下:JST)の社会還元加速プログラム(以下:SCORE)は,成長ポテンシャルの高い大学等発ベンチャー企業の創出を促進し,優れた技術シーズの社会還元を加速,充実させることを目的として,起業や大学発新産業創出プログラム(START)への申請に繋げるための支援制度です。
 SCOREは今年度初めて公募が行われたもので,全国で16件の課題が採択され,本学は九州内で唯一採択されました。
 研究代表者である理工学部の衣本太郎助教を代表とするプロジェクトチームでは,「竹」を持続可能な資源ととらえて,次世代で活用するための技術開発を進めています。
 このプログラムでは,竹を原料としてセルロースナノファイバー(以下:CNF)の量産化に着手し,それをコア技術とした事業創出を目指します。セルロースナノファイバーは平均直径16nmのとても微細な繊維で,地球上すべての植物に含まれる天然資源です。環境負荷が少ないうえ,鉄よりも軽くて強いといった,さまざまな特長を備え,幅広い分野で利用が見込まれており,2030年には市場規模が1兆円に達するとの予測もされている新素材です。
 衣本助教が研究を行っている竹材を利用したCNFの製造は,全国的な問題となっている竹林の荒廃の問題の解決の一助となることも期待されます。

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(事項2)厚生労働省の事業により大分大学 ー ピラゴフ名称 ロシア国立医学研究大学間で
    第2回テレカンファレンスを実施

 本学とピラゴフ名称ロシア国立研究医科大学との間で,12月12日に第2回目のテレカンファレンスを実施します。
 本学とピラゴフ名称ロシア国立研究医科大学は本年4月に大学間交流協定を締結し,「日露内視鏡協力トレーニングセンター」を設置,日露医療支援として厚生労働省及びロシア連邦保健省の支援の下,日本の最先端の内視鏡技術を伝えるべく「日露内視鏡トレーニングコース」を実施しています。これにより4月と9月に本学の医師団が訪露し実地トレーニングを行いました。
 またトレーニングコースの一環として遠隔でのコンサルテーションを可能にするテレカンファレンスも行っており,7月26日に第1回テレカンファレンスを実施し,本学消化器外科より腹腔鏡下胃切除術の講演,消化器内科より早期胃癌の内視鏡治療の講演,ロシア側からは実際に行った腹腔鏡下手術の映像提示がありました。同日は,両国合わせて30人以上の医師による活発な議論が交わされ,大変有意義なカンファレンスが行われました。
 2回目となる今回も,両大学の教員・医師の参加の下,ビデオデモンストレーションの後,ディスカッションを行い実施する予定です。
 なお,今後も本学から,訪露実地トレーニングコースを年に3回とテレカンファレンスを年に2回実施する予定です。
 本学とピラゴフ名称ロシア国立研究医科大学との間では,本年4月に日本の最先端の内視鏡技術を伝えるための内視鏡分野における協力を強化し,また継続的に進めるために,双方で合意文書に署名がなされました。

第1回テレカンファレンスについて

(事項3)大分大学・一般社団法人国立大学協会共催事業
    大分大学市民シンポジウム 「目指せ!健康寿命日本一おおいた」 開催
    (後援:大分県,健康寿命日本一おおいた創造会議)

 大分県では,県民が健康を育む生活を送ることで幸福を感じ,生涯にわたり活力ある生活を送ることができる社会を目指し,「健康寿命日本一」の実現を目標に掲げています。「健康寿命日本一」の実現のため,県民総ぐるみの健康づくり運動を展開しており,また,多様な主体による健康づくりの推進及び連携を図るため,県内39団体(大学,経済,保健・医療・福祉,報道,行政等)が参加する「健康寿命日本一おおいた創造会議」を立ち上げ,本学の北野正剛学長が議長を務めています。
 本学では,この度,大分県の協力を得て,広く一般の方を対象にした「健康寿命」に関するシンポジウムを開催します。
 シンポジウムでは,大分県の取組や,本学教員による「認知症」「ロコモティブシンドローム」「喫煙」「生活習慣病」についての講演の他にパネルディスカッションを行います。

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(事項4)大分県立美術館(OPAM)等との共催により
    「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ in 大分」
    レクチャー,ワークショップ & トーク・セッション開催

 福祉科学研究センターでは,障がいの有無にかかわらず,多様な人が集まり,言葉を交わしながら一緒に大分県立美術館(OPAM)で現在開催されている特別展「20世紀の総合芸術家 イサム・ノグチ -彫刻から身体・庭へ-」を鑑賞するワークショップを12月2日に開催します。
 ワークショップの後には,美術鑑賞のあり方についてのトーク・セッションを行います。また,前日の12月1日には,学校教育における「美術鑑賞」の可能性や問題点をワークショップの活動を通して考えるレクチャーを実施します。
 今回のワークショップは,障がいの有無による見え方,作品に対する考え方など違いを持つ人が,一つひとつの作品にゆっくりと向かい合い,その場に「見えること」と「見えないこと」を参加者それぞれが言葉にして,さまざまな視点を持ち寄り,感想を述べあうことで美術の新たな楽しみを発見する対話型の鑑賞会です。このような形式で行われる鑑賞会は大分県では初めての試みです。

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その他の情報

(事項1)平成29年度 第2回 医療機器ニーズ探索交流会&医療関連機器開発ビジネスマッチング会

 大分大学医学部臨床医工学センターでは,12月14日に東九州メディカルバレー構想推進事業・国産医療機器創出促進基盤整備事業に基づき医療機器開発を促進するため,ニーズ探索交流会を開催し医療現場との交流を促進するとともに,翌12月15日に大分県主催によるものづくり企業と医療機器メーカーとの取引拡大に向けたビジネスマッチング会に共催します。

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(事項2)文化系課外活動サークル定期演奏会等

 平成29年度文化系課外活動サークルの集大成となる,定期演奏会・公演を下記のとおり開催します。

【軽音楽部スウィングブラザーズ 第61回定期演奏会】
 開催日時:12月2日(土) 19:00~(開場18:30)
 開催場所:大分音楽館(都町)
 ※入場無料(ドリンク代500円)

【混声合唱団コール・レティッヒ 第57回定期演奏会】
 開催日時:12月9日(土) 14:30~(開場14:00)
 開催場所:コンパルホール(文化ホール)
 ※入場料:一般500円,高校生以下無料

【マンドリンクラブ 第60回記念定期演奏会】
 開催日時:12月10日(日) 14:00~(開場13:30)
 開催場所:ホルトホール大分
 ※入場無料

【吹奏楽部 第33回定期演奏会】
 開催日時:12月16日(土) 18:30~(開場18:00)
 開催場所:ホルトホール大分(大ホール)
 ※入場無料

【Rhythm & Harmony ウインターライブ】
 開催日時:12月20日(水) 18:30~(開場18:00)
 開催場所:学生会館3F(予定)
 ※入場無料

【サウンドファミリー 定期演奏会】
 開催日時:12月23日(土) 午後(時間未定)
 開催場所:AT HALL(大分市中央町)
 ※入場無料

【演劇部 第44回定例公演】
 開催日時:1月20日(土) 14:00/18:00
 開催場所:大分音楽館(大分市都町)
 ※入場料:前売り300円,当日500円

【医学部管弦楽団 Espressivo 第22回定期演奏会】
 開催日時:12月24日(日) 14:00~(開場13:30)
 開催場所:iichico総合文化センター グランシアタ
 ※入場料:一般1,000円,学生500円

(事項3)学生による大分大学活き2プロジェクト 「大分県大学合同写真展」開催

 本学旦野原キャンパス・挾間キャンパスの写真部が中心となって開催する合同写真展を開催します。今年度は立命館アジア太平洋大学からも参加が決まりました。
 この写真展は,地域の方と地元の大学生が写真を通じて交流する場を設けるとともに,参加大学間の連携強化を目的としており,学生自身が企画・運営する地域交流事業「大分大学活き2プロジェクト2017」に採択されて実施するものです。
 写真展では,「テーマ部門」と「自由部門」を設けます。今回は「日常」をテーマに,大学生の日常を切り取った写真を対象とした作品を展示します。作品には,タイトルの他,出展者のコメントを掲示し,見てくださる方に思いを伝えます。その他に,アンケート形式の投票を行い,来場者の感想を記載する欄を設けます。加えて,より多くの方からご意見を頂くために,自由に感想を書いたり,見たりすることのできるノートを会場に用意します。
 これらの取組でたくさんの来場者の声を吸収し,今後の作品づくりに活かしたいと思います。

 ■開催日時:平成29年12月17日(日)~12月23日(土) 10:00~20:00(初日のみ13:00~)
 ■開催場所:ホルトホール大分(エントランスホール)
 ※入場無料