学生生活大分大学活き²プロジェクト2025(活動)

大分大学基金学生支援事業 大分大学活き²プロジェクト2025 活動開始

大分大学活き²プロジェクトは、学生が自ら企画・運営するプログラムについて、その活動資金を大学がサポートするもので、学生の企画・運営能力の向上と、学生たちの活動が大学や地域社会の活性化につながることを目的としています。

今年度は、審査の結果、下記のテーマで8件の企画が採択され、活動を開始しました。

テーマ:地域交流(一般部門)

 伝統工芸を通して、ものづくりへの関心を高めよう

本プロジェクトは、日本の伝統工芸品をテーマとしたものづくり教室を通じて、子どもたちが創作活動に親しみながら、自然素材と伝統技術の価値に触れる機会を提供することを目的としています。
教室では、「竹」や「いぐさ」に実際に触れながら、自由に作品を作成していく体験型プログラムとなっており、参加者の表現の幅や創造的思考の発揮が期待されます。
また、自然由来の素材に触れることで、環境への関心や持続可能な資源利用に対する理解が深まるとともに、地域の伝統や暮らしに根ざした素材や技術の大切さに気づく機会にもなります。
本プロジェクトは、単なる工作体験にとどまらず、感性と知性、地域とのつながりを育む総合的な学びの機会として、参加者の多面的な効果をもたらすことが期待されます。

 「学生×地域×ユニコネ」チャレンジ ~ユニコネでつながる課題解決型プロジェクト~

ユニコネとは、産官学DX化アプリのことです。本プロジェクトは、ユニコネのアプリを活用し、学生が主体となって地域課題の提案・解決に取り組んでいきます。
本学学生が中心となり、地域企業や行政のリアルな課題をアプリ上に集約し(課題を持つ企業から提案、学生から提案)、学生チームが自由に解決アイデアを提案、実施、発表します。このような課題解決の過程を本プロジェクトがサポートしていきます。
本プロジェクトでは、以下の4つの効果が期待されます。

  • 学生の提案力・実行力の成長、連携の実体験
  • 地域課題の見える化(主体性)と、地域への若者参画モデルの構築
  • 地域企業との連携事例、産学での信頼関係の形成
  • 大分大学における教育的価値のプレゼンス向上と地域への貢献

テーマ:地域交流(地域ニーズ探索部門)

 安心院から繋がる。人・モノ・コト

本プロジェクトは、“BunDaiドリーム”というサークル内で立ち上がり、安心院の地域課題の解決及び魅力の発見・拡散を目的とした活動を実施します。
BunDaiドリームは、安心院で農村BASE(カフェを含む野外の活動場所)、古民家BASE(古民家を改装した宿泊やイベントが出来る場所)、ちくわBASE(竹林を整備してつくったキャンプ場)を保持していて、これらの施設の運営を行っています。
安心院地域は、人口の減少などが進み、地域活動や伝統行事の実施が困難になるなどの地域課題を抱えています。そこで、このような課題に対して、保持している施設を用いて、宿泊プランや料理教室、竹工作ワークショップなどを安心院の人々と協力して開催し、安心院地域の魅力を伝え、安心院に住みたいと思う人の増加を目指します。
また、学生が自分たちのやりたいことにチャレンジするため、学生の企画・運営・実行する力の向上も期待できます。

テーマ:社会貢献部門

 大分海洋クリーンプロジェクト byダイビングサークルSRING

本プロジェクトは、ダイビングライセンスを有するメンバーで構成される“ダイビングサークルSRING”が、海岸だけでなく海中の清掃活動を行うことで、大分県の環境美化活動に取り組む活動です。
大分県には、海岸線や海中に多くの人工ごみが漂着・沈殿しており、その多くは自然分解されにくく、環境や生物に深刻な影響を与えています。この問題に対して大分県は「第3次大分県きれいな海岸づくり推進計画」を掲げ清掃活動などをしていますが、これらの活動は海岸清掃を基本としており、海中のゴミ清掃までは行き届いていません。
そこで、本サークルは、ダイビングのスキルを活かし海中ゴミの回収に取り組むことにしました。昨年度も同様の活動をしており、約1,500Lのゴミを回収するという成果を上げています。
本年度は、ゴミを回収するだけでなく、大分県とゴミの情報を共有するという活動を行います。大分県が海岸ゴミの可視化・共有を目的として公開をしている「おおいたきれいな海岸づくりマップ」の更新にも期待されます。

 リケいた!-大分の子どもたちに科学の魅力をもっと伝える-

“リケいた!”は、本学理工学部学生団体です。大分で理系の活動を盛り上げ、子どもたちに科学にもっと興味を持ってもらうために活動しています。
本プロジェクトは、“リケいた!”に所属する学生たちが科学の体験教室を実施し、大分に住む子供たちが科学に触れる機会を増やし、大分の子どもたちが科学に関する素養を身に付けるサポートをするという狙いがあります。
また、体験教室だけでなく中高生を対象にした理系進学についての座談会の開催も計画しています。

テーマ:分大活性(一般部門)

 大分大学アクセシビリティマップの作成

アクセシビリティマップとは、障害などの多様なニーズを有する利用者が障害の有無に関係なく、目的地に効率的にたどり着くために必要な情報を示した地図のことで、大学のような公共施設にとっては、必要不可欠な物です。現在、本学にはアクセシビリティマップがないため、本学学生が自ら作成を行うプロジェクトです。
作成の方法としては、既にアクセシビリティマップの作成をしている他大学へ視察に行き、知見を得ます。その後、学内を調査し、その結果からアクセシビリティマップの作成に取り組みます。
アクセシビリティマップが完成すれば、より多くの人が大分大学を快適に利用できるようになり、大分大学のさらなる活性化が期待されます。

 ブンダ医5n会

本プロジェクトは、学生が主体的に、患者や医療関係者など様々な人と人との架け橋となる地域交流型のコミュニティ活動を行い「医療の輪(和)」を拡げていく中で、貴重な経験を積み、自身のライフプランやキャリアパスに活かしていくというプロジェクトです。
学生が医療関係者と患者の双方との交流を行うため、患者からの視点と医療関係者の医学的な視点を養うとともに医学に関わっていくという当事者意識を持てるようになることが期待されます。
さらに交流する企画なども学生が主体となって考えるため、企画力やコミュニケーション能力の向上、アントレプレナーシップを育む環境で学生の大きな成長が期待できます。
今年度は、昨年度と異なり本学学生が高校に直接訪問し、参加を呼びかけるため、新しい世代に医療と大分大学の魅力を伝えることも期待できます。

テーマ:分大活性(サークル・グループ部門)

 分大生 防災・減災プロジェクト2025

本プロジェクトは、「減災かるた」の新たなイラスト作成を通じて、大分県内の中学・高校生の防災意識の向上を図るものです。 具体的には、県内の中・高校生を対象に、減災かるたの絵札となるイラストを募集(あるいは協力)して新しい「減災かるた」を作成し、協力してくれた学校はもちろんのこと、学生CERDの活動やCERDの活動において、県下の防災啓発での活用あるいは、配布することで、県内の若年層を中心に防災意識が向上することを目指しています。
今回作成する減災かるたの元となった「おおいた減災かるた」は、子どもから大人まで幅広い世代が楽しみながら災害やその対策について学ぶことを目的に製作・発行されたものです。
減災かるたのイラストを学生や生徒が担当することで、学生・生徒を中心に防災や減災に興味を持ってもらえるだけでなく、イラストを作成する中で学生・生徒自身が災害について学ぶきっかけづくりもでき、大きな防災啓発の効果が期待できます。
また、中学生・高校生に防災について正しい知識を身に付けてもらうために、本学学生が学校向け学習の機会を設けることも考えており、その際は、学生CERDの学生と生徒が交流しながら学べる内容を目指しているため、両者ともに防災意識の向上する機会になることが期待できます。
また、これらの学生CERDの活動を通して本学の魅力が伝わることも期待できます。

2025年9月29日