国際交流大分大学海外事務所 活動報告vol.85

第12回MESDAセミナー開催

 6月20日,21日オリンパスタイランド研修施設(T-TEC)ならびにチュラロンコン大学医学部にて,Mekong Endo-Surgery Development Association(MESDA)主催の第12回セミナー,“Advanced laparoscopic and endoscopic for benign and early cancer”が開催されました。カンボジア,ラオス,ミャンマー,タイ,ベトナムらメコン地域諸国の低侵襲治療の普及と技術向上を目的として作られたNPOであるMESDAのセミナーです。
 今回は,特別講師として,国立がん研究センター センター長 落合敦志教授,大分大学消化器小児外科学講座 衛藤剛准教授に参加頂きました。MESDA理事長の北野学長,バンコクオフィスの内田助教も参加しました。6月20日は,T-TECにて専門家による講義とシミュレーターによるトレーニングがおこなわれ,21日にはチュラロンコン大学附属病院でSoft cadaverを用いた実践的な研修が行われました。
 今回は,MESDAセミナーに初めてアジア医療教育研修支援機構(AMETS)の枠組みで日本病理学会から講師派遣を依頼しました。東南アジアの医師育成の輪が確実に広がっています。参加した医師からも,MESDAセミナーに参加することで実践的な外科の知識にとどまらず,診断の基礎となる病理の知識が得られ,得難い経験ができたと,嬉しい声が聞かれました。

 大分大学バンコクオフィスでは,タイならびに周辺諸国での活動(研究,学生交流,その他)を支援しています。お気軽にバンコクオフィス(tomohisa@oita-u.ac.jp)までお問い合わせ下さい。
北野学長挨拶
北野学長挨拶
衛藤准教授の指導の様子(左端)
衛藤准教授の指導の様子(左端)