国際交流大分大学海外事務所 活動報告vol.150

在タイ日本国大使館 小林一等書記官を訪問

 1月16日、在タイ日本国大使館の小林一等書記官をバンコクオフィス担当の内田智久講師が訪問しました。小林書記官は、厚生労働省から在タイ日本国大使館に出向して勤務されています。今回の訪問では、大分大学バンコクオフィスの活動の中でも、主に医療に関係する分野(医療人材育成、学生交流、産業界との連携・研究)についての説明を行いました。
 タイにおける医療人育成分野に関しては、本学北野学長が中心となって組織したアジア医療教育研修支援機構(AMETS)において、日本からの指導者を派遣するシステムを整備、確立し、Mekong Endo-surgery Development Association(MESDA)等の活動を通して、アジアの医療人材育成に貢献していることを説明しました。学生交流については、タイから大分大学へ、また大分大学からタイへと、双方向で医学系の学生を中心とした交流がこれまで以上に活発になってきていることをお伝えしました。さらに、産業界との連携に関しては、バンコクオフィスではタイにおける日系企業のサポートに加え、大分からタイに進出する企業の支援も積極的に行っていることについて説明しました。
 また、大分大学バンコクオフィスの設置に至る話の中では、ピロリ菌の病原性の話題になり、日本とタイの病原性の違いが両国の胃癌発症率に大きな差を生んでいることをお伝えすると、非常に興味をもたれ多くの質問をして頂きました。
 小林書記官自身も、これまでのご経歴の中で大分とはゆかりがあるとのことで、大分の話も含めて予定の時間を過ぎてまで、ご対応頂きました。小林書記官からは、日本の大学によるタイでの医療分野における活動は、大分大学が最もアクティブであるので、これからも、日タイの交流に貢献してほしいとの言葉を頂きました。そのために、大使館とも連携を取りながら活動を継続することを確認しました。

 大分大学バンコクオフィスでは、タイならびに周辺諸国での活動(研究、学生交流、その他)を支援しています。お気軽に tomohisa@oita-u.ac.jp までお問い合わせ下さい。
大使館玄関にて小林一等書記官と
大使館玄関にて小林一等書記官と