情報公開・個人情報保護大分大学医学部 教育課程編成・実施の方針

大分大学医学部 教育課程編成・実施の方針(CP:カリキュラムポリシー)

医学科

 医学科は,広く教養を学び知識の調和を保ち,総合的,自主的な判断力を養い,厳しい訓練を通じて人間の生命の尊厳に対する自覚を培い,21世紀の医学と医療の担い手として6年間で知識と技術を習得するために,以下の方針で教育課程を編成・実施する。
 

  1. 「教養教育」では,医師としての基本的な教養や倫理観,豊かな人間性を育てる。国際的にも活躍できるよう6年間継続した医学英語教育を実施する。

  2. 「専門教育」では,「医学教育モデル・コア・カリキュラム」を完全実施出来るカリキュラムを構築する。「基礎医学」では医学に必要な基礎的知識と技能を身に付け,「臓器別コース」では基礎と臨床を機能別に統合した力リキュラムを導入し,問題解決型学習法(PBL,チュートリアル教育)や,チーム基盤型学習(TBL)を取り入れ,問題解決能力や自己学習習慣の習得を図る。

  3. 「研究室配属」では,本学あるいは国内外の研究施設で研究に従事し,科学的論理的思考やリサーチマインドを涵養する。

  4. 「臨床実習前導入教育」では,臨床実習にとって必要な診察手技,診断学などの講義・実習を行い,学習によって到達した知識,技能を医療系大学間共用試験(CBT,OSCE)で検証した上で,総括的評価に合格した学生が臨床実習に参画できることとする。

  5. 「臨床実習」では,診療参加型実習(クリニカル・クラークシップ)を実施する。さらに,地域医療に貢献する能力を身につけることを目的とした地域医療学実習,救急車同乗実習を行う。
 

 

看護学科

 看護学は,人間の健康問題にかかわる身体的、精神的、社会的側面のあらゆる反応に対して,その恒常性の維持と健康の増進を図るため,ScienceとArtを統合した実践科学である。
 看護学科は,人間への深い洞察力と豊かな人間性を養い,将来,地域・臨床での実践,教育,管理及び研究分野において,リーダーシップを発揮し得る能力を備えた人材を育成することに重点をおいたカリキュラムを基本とし,以下の方針で教育課程を編成・実施する。
 

  1. 「教養教育科目」,「専門基礎科目」及び「専門教育科目(看護学全般,統合分野・看護研究,臨地実習)」による編成とし,早い時期から看護学に触れる機会を提供するため,1年次から4年次までくさび型に配置する。また,学生の多様な興味と関心にそえるように選択科目を多く設ける。

  2. 「教養教育科目」は,看護学を学ぶうえで本質的土台となる科目群である。人間の生命の尊重,人権の尊重,人間の理解などを通して人間的成長を促す。

  3. 「専門基礎科目」は,「専門教育科目」へ発展するための基盤となる科目群である。看護学の主要概念である人間,健康,環境に関する知識の修得を図る。

  4. 「専門教育科目」は,専門職としての基礎を培う科目群であり,1年次から4年次までの学修過程に合わせて段階的に配置する。講義・演習では,看護実践能力の基盤となる知識・技術の修得を図る。また,臨地実習では,教室で学んだことを臨地で確かめ,看護の理論と実践を有機的に統合し,看護実践能力を育成する。
 

 

2020年4月1日