情報公開・個人情報保護20年度評価結果学長コメント

20年度評価結果学長コメント

平成20年度に係る業務の実績に関する評価結果についての学長コメント

                                  国立大学法人大分大学長
                                           羽 野  忠



 平成22年11月5日(金)に文部科学省国立大学法人評価委員会から,本法人の「平成21年度に係る業務の実績に関する報告書」に対する評価結果の通知がありましたので,ご報告いたします。

 本法人の評価結果については,4つの項目別評価(業務運営の改善及び効率化,財務内容の改善,自己点検・評価及び当該状況に係る情報の提供,その他業務運営に関する重要事項)のすべてにおいて,5段階評価の上位から2段階目である「中期目標・中期計画の達成に向けて順調に進んでいる」という良い評価を得ることができました。
 また,4つの項目別評価結果で注目された多くの取組の中には,例えば,①大学と関係の深いステークホルダーで構成される「大分大学ステークホルダー・ミーティング」を開催し,寄せられた意見について報告書をまとめ大学の運営に活用していること,②学部・学科の枠にとらわれない共同研究の実施体制の整備として,「全学研究推進機構」を設置していることなど6項目が「全体評価」に取り上げられ,良い評価を得ています。さらに,附属病院については,救急患者のもとへ駆けつけて病院到着前から救護を実施できる緊急車両「ドクターカー」を導入するなど,救急医療体制の整備や地域の中核的医療機関として診療機能の向上を推進している取組について,評価されています。
 特に,国立大学法人等の改革推進状況(別添3)の中で,全国的に注目すべき大分大学の取組として,上述の「ステークホルダー・ミーティング」(9頁)に加え,聴覚障がい者に学生のノートテイカー(要約筆記者)を付けるなど障がい学生の支援を行っていること(13頁),また,附属学校の機能の充実として,大分県教育センター主催の現職教員研修のフォローアップ研修に附属小・中学校が授業提供を行い,地域の教育課題の解決に地域の学校と連携して取り組んでいること及び附属小・中学校のそれぞれの教員が10年経験者研修に講師として招へいされ,地域の教員の指導力向上に貢献していること(19頁)が取り上げられました。
以上のとおり,第一期中期目標期間の最終年度を,十分満足できる評価結果で締めくくることができました。

 すでに,今年度から第二期中期目標期間がスタートしています。
本法人は,「地域に根差し,世界を目指す」ことを「大分大学の道標2010-2015」に掲げ,「高度の専門職業人養成」,「幅広い職業人養成」及び教育・研究・医療活動が役割を担う「社会貢献」において,特色を発揮する大学づくりを目指し取り組みを推進しています。
 今後も,地域社会とともに発展する「知の拠点」としての責務を果たすべく,更なる質の向上を目指し,役職員一丸となって法人運営に取り組んで参りますので,県民の皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。