平成28年度 学長記者会見第128回学長記者会見
第128回学長記者会見
- 日時
- 2016-07-26
- 場所
- 大分県庁県政記者室
▲左から市原経済学部長,北野学長,岡野COC+コーディネーター
(事項1)大分大学経済学部の改組について 社会イノベーション学科(仮称)の新設(設置申請中)
本学では,「国立大学改革プラン」や「ミッションの再定義」等を踏まえ,また,今後少子高齢化が急激に進んでいく大分県における唯一の国立大学として,本学が持つ特色,強みを活かしながら「地域活性化の中核的拠点」として,どのように本学の機能を再構築し,強化を図るかという観点で検討を進めてきました。
これを受けて,平成28年4月には福祉健康科学部の設置,教育学部の改組,教職大学院の設置,大学院工学研究科の改組を実施しました。
理工学部(設置申請中)への改組に続き,平成29年4月に,経済学部の新学科設置を文部科学省に申請しました。
「社会に新たな価値をつくり出す=イノベーション」は,企業から公的部門まで地域社会の様々な主体のつながりと広がりの中で求められており,これを担いうる人材の育成が急務となっています。
こうした状況を踏まえて,経済学部では,企業経営での新商品・サービス開発や,地域活性化のための街づくり等,事業創造において,これに関する基礎的な知見を備え,企業間,企業と行政・NPO・市民間等,組織の中でこれに携わる人材の育成を行う学科「社会イノベーション学科(仮称)」を設置し,現行の3学科を4学科に改組します。
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(事項2)オープンキャンパス2016開催
本学は,進学希望者の進路選択に資するため,高校生,保護者を対象としたオープンキャンパス(大学進学説明会)を,旦野原・挾間の両キャンパスで開催します。
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(事項3)地方創生大学等連携プロジェクト支援事業(県委託事業)を実施
大分県では,県内全域における急激な人口減少の進行をいかに食い止め,若年層の地域定着を図っていくかが大きな課題になっています。
そこで大学等が持つ研究開発やシンクタンク機能,さらには学生の活力を活用するなど「知(地)の拠点」である県内大学等と大分県が連携を図り,地方創生に向けた地域に貢献できる人材の育成や,若者の地元定着を推進するためのプロジェクト支援事業を実施することになりました。
この事業は,大分県から「大学等による『おおいた創生』推進協議会」が委託を受け,実施するものです。
◆本事業の趣旨
「大学等による『おおいた創生』推進協議会」では,平成27年度の文部科学省「地(知)の拠点大学による地方創生事業(COC+)」で採択された「地域と企業の心に響く若者育成プログラムと大分豊じょう化プラン」と相乗して,大学等の持つ研究開発能力や学生の活力を地域社会と連携させることにより,地域の活性化・地域人材のレベルアップ・若者の地域との連携及びそれによる地域定着を推進するために2種類の支援事業(A,B)を大分県から受託して実施します。それぞれ,個々の大学の枠にこだわらず,地域の方と広く連携して活動することで,地方創生につながることを目標としています。
◆具体的取組
事業Aでは,学生が地域・地域組織と関わることで,学生及び地域が共に成長することを目標としています。事業Bでは,教員が地域(社会人)に関わることで,地域(社会人)が発展することを目標としています。
事業A,事業Bともに今年度中に8講座ずつ実施を予定しており,なお,一部の事業は既に7月より始まっています。
◆本事業により想定される効果
1.学生が地域についての研究を深めることで,地域への関心を高め地域活性化に資する人材が育成され,地元での就職や定住につながっていく。
2.若手社会人等への知識・教養を深める場の提供により,地域に貢献できる人材の育成が図られるとともに,地元への愛着が深まり定住につながる。
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(事項4)平成28年度 高校生・受験生を対象とした大分大学医学部附属病院薬剤部見学会の開催
薬学に興味を持つ大分県内の高校生・受験生を対象に,「平成28年度大分大学医学部附属病院薬剤部見学会」を開催します。
この見学会は,高校生等が薬剤師の仕事内容を見学することにより,薬学に対する理解を深め,薬剤師や薬学研究者等への進路希望を明確にするとともに,学習意欲の向上を図ることを目的としています。
近年,医療の高度化・多様化に伴い,医薬品の専門家として薬剤師の果たす社会的役割が大きくなっています。また,平成18年度より薬学教育6年制が開始され,薬剤師を取り巻く環境は大きく変化しています。そのような中,大分県内では,毎年20名程度の薬剤師が新卒で就職していますが,病院・薬局を通じて薬剤師不足が慢性化している状態です。
このことから,薬系大学への進学を希望し,薬剤師に興味を持っている高校生・受験生が,大学病院薬剤師の仕事内容等を直接見学し,理解を深めてもらうことを目的として,大分県教育委員会の後援により,平成28年8月9日(火)に大分大学医学部および大分大学医学部附属病院にて見学会を開催します。
当日は,6年制及び4年制の薬学教育,並びに大学卒業後の進路に関する講演と,医学部附属病院薬剤部の見学を含めて,大学病院に勤務する薬剤師の仕事の紹介等を行う予定です。
なお,既に募集期間は終了しており,平成27年度の見学会参加者60名に対して今年度は参加予定人数89名と増加しており,本見学会への高校生の関心の高さが伺えます。
この見学会に参加し,大学病院で働く薬剤師と交流をすることで,将来,地元で働く人材確保の契機となることが期待されます。
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その他の情報
(事項1)医学部 内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座 岡本将英医員,柴田洋孝教授らが,免疫チェック
ポイント阻害薬に関連する劇症1型糖尿病をアジアで初めて報告
本学医学部内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座の岡本将英医員,柴田洋孝教授らが,免疫チェックポイント阻害薬である抗PD-1抗体による劇症1型糖尿病の発症例を本学医学部附属病院において確認し,アジア糖尿病学会誌(Journal of Diabetes Investigation)にアジア初の報告として論文が掲載されました。
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(事項2)お湯で動く機械(スターリングエンジン)の 工作教室を開催
本学工学部では,Jr.サイエンス事業の一環として,お湯で動く機械(低温度差スターリングエンジン)の工作教室を今年も開催します。
【Jr.サイエンス事業とは?】
Jr.サイエンス事業は,近年の青少年の「科学技術離れ」,「理科離れ」,「ものづくり離れ」及び「技能離れ」などに対応するため,小・中学生の早い段階から,大学等の高度な教育機関において,科学技術やものづくりなどへの興味関心を抱く動機付けを与えるとともに,何かを作り出す喜びや完成した時の達成感等を味わい, プロセスの大切さやものづくりの重要性,技能・技術を身に付ける喜びを理解してもらうような様々なプログラムを提供するものです。
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(事項3)夏季一斉休業の実施について
本学では,省エネルギー対応を図る観点から,例年,夏季一斉休業(附属病院を除く)を実施しています。
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