お知らせトピックス2018-008

教育学部の学生がスペインの美術教育と芸術文化を体験

 大分大学教育学部2年生の4名が,3月9日から19日にかけて「大分大学,富山大学,マドリッド自治大学の学生及び教員との国際交流事業 ~美術教育を通じたグローバル人材育成プロジェクト~(実施責任者 藤井康子准教授)」に参加しました。本プロジェクトは,富山大学人間発達科学部の隅 敦教授及び学生6名,マドリッド自治大学教員養成学部のパブロ・ロメロ准教授らと学部生及び大学院生が,美術教育を通して教育・研究の交流を行う取り組みで,今年で3年目になります。本学の学生4名は,平成29年度大分大学派遣留学生支援制度(短期研修型)の支援を受けて参加しました。
 参加学生は,マドリッド自治州大学教員養成学部の授業2コマを受講し,現地の学生と一緒に共同制作を行いました。また,大学院の授業2コマを受講し(国際美術教育セミナーを含む),院生と一緒に木版画を制作しました。これらの作品は,5月の大学内で開催される展覧会にコラボレーション作品として展示されます。
 この他,現地の小学校(公立学校,バイリンガル学校)において,英語とスペイン語を使って日本の図画工作科の授業を実施し,現地の先生方に支えてもらいながら,教師として子供たちに指導を行う経験をしました。マドリッド日本人学校を訪問できたことも,世界的な視野から教育を考える貴重な機会となりました。プラド美術館やソフィア王妃芸術センター,セゴビアのローマ水道橋,エル・エスコリアル修道院等,スペインの歴史的な街並みや芸術文化に直接触れることができました。
 参加学生からは,「毎日が刺激的で忘れられないものとなった。スペインの人々との交流や文化の違い,自分の価値観を揺るがすような世界であり,日本の狭さを痛感した」「英語力不足への不安はあったが,現地の小学生や大学生と交流することができたことは嬉しかった」「スペイン人学生との授業を通して,私達とは考え方が違うなと思った。小さい頃からの教育が違うのではないかと思った」「今回の研修を通して,改めて日本の教育にも目を向けることができた。これからの学びにも生かしていきたい」等の感想がみられました。日本では味わえない体験ができたようです。

セゴビア ローマ水道橋の前にて
セゴビア ローマ水道橋の前にて
授業での共同制作の様子
授業での共同制作の様子
ソフィア王妃芸術センターの前にて
ソフィア王妃芸術センターの前にて
国際美術教育セミナー「ART3S 2018」の様子
国際美術教育セミナー「ART3S 2018」の様子