お知らせ第116回学長記者会見

第116回学長会見

日時
2015-6-29
場所
大分県庁県政記者室
第116回学長会見

主要情報

(事項1)防災シンポジウム
「大分の防災を考える in 竹田-地域における防災,減災力の向上を目指して-」

 東日本大震災を教訓として,防災・減災を実現可能な社会システムの再構築が喫緊の課題となっています。
 本学は,これまでに佐伯市,大分市,別府市,杵築市,津久見市において防災シンポジウムを開催し,地域における防災・減災のあり方について討論してきました。
 今年度は,竹田市において,2012年7月12日に発生した「竹田市豪雨災害」を忘れることなく,広く防災対策についての理解と関心を深めることを目的に定められた7月12日の「竹田市防災の日」に地域における防災・減災力の向上を目指すシンポジウムを開催します。
 大分県の南西部に位置する竹田市は,北にくじゅう連山を背し,南に阿蘇外輪山,祖母山を望み,市街地中心に位置する盆地は,近世以降岡藩の城下町として整備され,奥豊後の政治・経済・文化の拠点として栄え,田能村竹田や滝廉太郎などの文人・先哲を数多く輩出しています。 現在の人口は2万3千人余り,市街地は今なお城下町の風情を残していますが,道路は狭く,また急峻な丘陵に囲まれています。その地質は市域の大部分にみられる火山灰土で,過去竹田市を襲った度重なる豪雨災害では,火山地域の地質要因による表面滑落型崩壊が見られる等,市内には危険急傾斜地が数多く存在しています。
 本シンポジウムでは,竹田市の過去の水害を検証するとともに,地震災害,風水害,土砂災害などを最小限に抑えるために地域にあった防災・減災力を向上させる方法は何か,そのために何が必要かを専門家の意見を交えて多面的に討論します。

詳細はこちら

(事項2)大分大学公開講座 夏休み子どもチャレンジ

 本学高等教育開発センターは,地域拠点大学として教育・研究・医療等の成果を地域社会に還元することにより,地域社会との連携と共存を図り,その発展に貢献することを目的として,様々な大学開放事業を実施しています。  この度,小中高校生が夏休み期間中である7月から8月に開催する公開講座の概要が決定しましたのでお知らせします。
 例年,夏休みの期間中に同様の公開講座を開講していますが,いずれも定員を上回る申込みがある人気の公開講座です。

詳細はこちら

(事項3)県政記者クラブ加盟社 記者控室を設置

 県政記者クラブに加盟する記者の皆様を対象に,本学における取材活動の一助として,旦野原キャンパス事務局棟に隣接する建物の2階に記者控室を設置することとしました。

その他の情報

(事項1)工学部応用化学科衣本助教,豊田教授らの論文が米国化学会発行の ACS Sustainable Chemistry & Engineering 誌の表紙を飾ります。

 本学工学部応用化学科の衣本助教,豊田教授らの竹を固体高分子形燃料電池に利用する研究論文が,米国化学会が発行する論文誌であるACS Sustainable Chemistry & Engineering誌2015年7月号(Vol.3, Number 7)に掲載されるとともに,論文のTOC(Table of Contents)図が掲載号の表紙として掲載されることになりました。
 竹を固体高分子形燃料電池の材料として利用する研究は,世界中で本学のみで実施されている研究内容であり,平成24年度から平成26年度まで,環境省・環境研究総合推進費補助金の補助を受けて実施されてきました。大分県に豊富で,環境問題の一因となっている竹を燃料電池に利用する研究内容は新規性があります。 これまでの3年間の研究により,竹を繊維化し,シート状に成型して,炭素化することで,固体高分子形燃料電池のガス拡散層として利用可能であることを示し,その製造プロセスを確立しました。
 その研究内容を論文にまとめ,米国化学会が発行する論文誌であるACS Sustainable Chemistry & Engineering誌に投稿したところ,採択され,その論文のTOC図(正式にはTable of Contents)のビジュアル,研究内容が高く評価され,掲載予定の2015年7月号の表紙を飾ることになりました。
 世界最大の学会組織としても知られている米国化学会から研究内容が認められたことは非常に光栄なことです。

(事項2)平成27年度 大分大学福祉科学研究センター 第1回講演会

 大分県ではここ数年,大分市中心部の再開発やアートプロジェクトなど,地方社会の変化を促す意欲的な取り組みが次々に行なわれています。
 本学福祉科学研究センターでは,これまで「アートによる地域づくり」(平成23年 東京都),「福祉とアートとまちづくり」(平成24年 大分市)と題してフォーラムを開催してきました。今年度は,「コミュニティを編み直す-つなげる力とアート」をテーマに第19回大分大学福祉フォーラム(11月7日)及びアートミーツケア学会大分大会(11月7日~8日)を大分県iichiko総合文化センターにて開催する予定としており,そのプレイベントとして「平成27年度 大分大学福祉科学研究センター 第1回講演会」を開催します。
 本講演会は,お二人の講師をお招きし「アートと優しさの恢復(かいふく)」をテーマにコミュニティにおけるアートの役割,人が生きることを支えるアートの役割,医療におけるアートの役割について考えます。

詳細はこちら

(事項3)大分大学工学部公開講座 社会に役立つ数学

 本学は,地域拠点大学として教育・研究・医療等の成果を地域社会に還元することにより,地域社会との連携と共存を図り,その発展に貢献することを目的として,さまざまな大学開放事業を実施しています。
 この度,本学工学部が実施する公開講座の概要が決定しましたのでお知らせします。

詳細はこちら