お知らせトピックス2015-005

タイ王国の医師を対象に内視鏡外科手術の研修指導を平成27年6月よりスタート

 本学では,国際協力機構(JICA)及びオリンパス株式会社と共同で,日本の優れた医療技術並びに医療機器のアジアへの普及を目指し,タイ王国の医師に対して内視鏡外科手術の指導を平成27年度から2年間にわたって行います。本研修指導は,医学部消化器・小児外科学講座の猪股教授を中心とした専門チームにより,タイ王国へ5回医師を派遣し,本学には1回の受け入れ研修を計画しています。
 今回の事業は,独立行政法人国際協力機構(JICA)の「2014年第1回開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」として採択されたもので,オリンパス株式会社と本学が業務委託契約を締結し進めていきます。研修施設としてタイの医療の中核を担っているマヒドン大学シリラート病院及びチュラロンコン大学附属病院を中心に実施し,また,国内では本学医学部で実施します。これに伴い8月にマヒドン大学との間で臨床・学術・教育・文化等の相互交流を目的として学術交流協定の締結を予定しています。

●タイでのトレーニング
タイの受講医師は1回当たり12~18名の外科医,本学から派遣の指導医師は4名程度。2日間にわたり,講義,ドライラボ(樹脂等の模型を用いた),カダバー(実習用解剖体を用いた)による実践的なトレーニングを計画しています。

●日本でのトレーニング
タイの将来指導的立場となる若手外科医10名程度を招聘し,5日間計画で実施します。内容は,講義,バーテャル・シュミレータートレーニングやウエットラボ(動物を用いた)トレーニング,手術見学等を計画しています。

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記者会見において概要を説明する北野学長
記者会見において概要を説明する北野学長
記者会見において詳細を説明する猪股教授
記者会見において詳細を説明する猪股教授