お知らせトピックス2021-050
フィリピンでの狂犬病診断法のトレーニングについて
医学部微生物学講座は,JICA長期専門家としてフィリピンに派遣中の齊藤信夫准教授指導のもと,フィリピンブラカン州で狂犬病迅速診断キットを使用し,地域で狂犬病対応にあたる獣医師等へ狂犬病診断法のトレーニングを2月に行いました。
この診断キットは,SATREPS事業である「フィリピンにおける狂犬病排除に向けたワンヘルス・アプローチ予防・治療ネットワークモデル構築プロジェクト」にて,本学と大分県内の民間企業アドテック社が共同開発したものです。これを用い,より正確で迅速な診断ができるよう研究を進めています。
また,フィリピンでは,狂犬病と診断された後に殺処分されたイヌを,直接土壌に埋めていたが,土壌汚染や水質汚染につながり深刻な環境問題となっていたため,大分県内の民間企業木下築炉社が製作した火葬炉をブラカン州ギギントに設置し,適切に遺体を処理することで衛生面・環境面の改善がはかられました。
詳細はJICAプロジェクトニュース記事もご覧下さい。(外部リンク)
https://www.jica.go.jp/project/philippines/014/news/20220209.html