お知らせトピックス2021-054

工学研究科の高橋さんが第31回日本MRS年次大会で奨励賞を受賞

 工学研究科応用化学コース2年の高橋将也さん(檜垣研究室所属)が,12月13日~15日に横浜みなとみらい国際コンベンションセンターで開催された第31回日本MRS年次大会において,奨励賞を受賞しました。(受賞対象発表件数:35件,受賞者数:3名)
 高橋さんが発表した「両双性イオン型ブロック共重合体の双性イオン凝集特性に基づくモルフォロジー転移」の研究は,所属する檜垣研究室で初めて合成した新規両双性イオンブロック共重合体が高濃度水溶液で自発的に形成するナノメートルスケールの微細周期構造,濃度依存性秩序構造転移とその発現機構を,高輝度放射光X線を利用した小角X線散乱測定により明らかにしたものです。高度な秩序構造からなる分画場を水性環境下で自在に作り出すことのできる新たな高分子システムであり,化粧品,生体材料,薬物送達システムなどの医用分子システムの開発の基礎となる研究成果です。
 研究成果の一部は,英文学術誌(Macromolecular Chemistry and Physics 2021, 222, 2000377)で論文として公開されています。

学術論文:Takahashi, M., Shimizu, A., Yusa, S. Higaki, Y. Lyotropic Morphology Transition of Double Zwitterionic Diblock Copolymer Aqueous Solutions. Macromolecular Chemistry and Physics 222, 2000377 (2021).

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