お知らせトピックス2022-007

学生災害ボランティア講習会を行いました

 減災・復興デザイン教育研究センター(以下,減災センター)は,6月1日にオンラインによる学生災害ボランティア講習会を学生・留学生支援課と共同で行いました。本学学生が実際に被災地へ災害ボランティアとして参加・活動をする場合は,本講習を毎年受講することが条件となっており,約100名の学生が受講しました。
 初めに,本学OBのNPO法人リエラ代表理事の松永鎌矢さんから災害ボランティアの必要性や心構えについて,東日本大震災における自身の経験を踏まえ説明がありました。次に,学生CERDの代表である理工学部2年大賀倭さんが,ボランティアの経験談や自身が活動している学生CERDの紹介を行いました。大賀さんは,東日本大震災をきっかけとして“自分にできること”を考えはじめ,様々なボランティア活動に参加し,令和2年九州北部豪雨の際は,久留米市で災害ボランティア活動に従事しました。「どんな人でもできることがある。ぜひ,難しく考えずに災害ボランティアに参加してほしい」ということを講習会に参加した学生に伝えました。
 さらに,医学部(減災センター兼担)の下村剛教授から,医学的な見地に基づき,災害ボランティアにおける感染症対策について説明がありました。最後に,5月25日に行った尾畠さんによる土のうつくり講座の映像を流し,尾畠さんから「まずは自分の命と家族と自分の家を一番に守ることが大事。それが確保できれば困っている人のところに手を差し伸べてもらいたい」という言葉がありました。
 本学では,災害ボランティア活動に関しては組織的な対応を軸としています。災害ボランティアの派遣では,減災センターが現地の安全を確認するとともにボランティアセンターとの調整を行い,学生・留学生支援課を通じて講習会受講者へ参加案内します。最終的には派遣の有無を学長が機関決定し,被災地へ災害ボランティアを大分大学として派遣します。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響により県外から参加する災害ボランティアの協力が難しいため,早期の復旧・復興には県内の総力が必要とされています。講習会で得た災害ボランティアの知見を活用して,本学でも被災地で行う活動に迅速に対応し,機能的な対応をしていく所存です。

学生CERD大賀さんの発表
学生CERD大賀さんの発表
オンライン配信会場の様子
オンライン配信会場の様子