お知らせトピックス2022-072

第6回グローカル感染症研究セミナーを開催しました

 大分大学グローカル感染症研究センターは、1月12日に第6回グローカル感染症研究セミナーを開催しました。
 第6回目は「大腸菌と赤痢菌の血清型の関係をゲノム情報からひもとく」と題し、講師に井口純先生(宮崎大学農学部畜産草地科学科動物衛生微生物学分野准教授、産業動物防疫リサーチセンター・CADIC(兼任))を招いて実施しました。
 セミナーはハイブリッドで実施し、配信会場では、西園晃グローカル感染症研究センター長、三室仁美教授、三好智博講師等、オンラインでは学内外から合わせて約20名参加しました。
 今回のセミナーでは、私たちの日常生活の中でもしばしば耳にする大腸菌と赤痢菌について、異なる属種に分類されているこの2つの菌を、それぞれの抗原コード遺伝子群の配列情報を網羅的に比較することで約30種類が共通していることを明らかにしたその具体的な方法や、その結果を用いた広域な血清型判定PCR法の開発について紹介がありました。
 現在、井口准教授は、当センター三室教授と「大腸菌 LPS-O 抗原糖鎖の多様性と生物学的役割の解明」に関する共同研究を実施しており、今後、当センターゲノムワイド感染症研究部門およびワンヘルス部門とのさらなる連携と研究成果の創出が期待されます。

井口准教授の講演
井口准教授の講演
講演資料
講演資料
(左から)三好講師、西園センター長、井口准教授、<br />三室教授
(左から)三好講師、西園センター長、井口准教授、
三室教授