お知らせトピックス2022-099

「地震動シミュレーターの導入と佐伯市検証事業」を開催しました

 大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(以下減災センター)では、大分県防災の高度化を目指すため、大分県をはじめとする産学官の連携により災害情報活用プラットフォーム(EDiSON)の構築を進めています。その一環として令和3年度より避難所、消防、学校、病院、民間施設など大分県内47施設にIoTを活用した地震計(観測網)を設置し、地震発生直後の施設の健全性の評価や、周辺の被災状況を分析するための研究を進めています。
 大規模な地震災害に備えた防災教育や、危機管理の強化に向けた訓練等への充実を図るため、従来の起震車では再現できなかった激震から長周期までの地震動(※水平2方向の揺れに限る)をリアルに再現することができる可搬型地震動シミュレーターを減災センターに導入し、3月14日に佐伯市役所において、佐伯市役所職員向けの体験試乗会を開催しました。
 試乗した田中利明佐伯市長からは「映像で見ると怖さやリアリティが倍増し地震の怖さを一層実感できる。市民を守るという行政の使命を果たしていきたいとさらに強く決断した」との感想があり、体験した市役所職員は「体験したことがない大きさや揺れがあったので怖かった」「自分の家の中で起こったらと思うとより恐怖心が高まった」「無意識の中でいきなり揺れる怖さを身をもって感じた」と防災の重要性を改めて実感していました。
 減災センターでは、大規模地震に備え、今後は他の自治体でもこのシミュレーターを活用していきたいと考えています。

地震動シミュレーターについて<br />説明する鶴成悦久センター長
地震動シミュレーターについて
説明する鶴成悦久センター長
地震動シミュレーターについての説明
地震動シミュレーターについての説明
地震動シミュレーターと連動する映像
地震動シミュレーターと連動する映像
南海トラフ地震(想定)を体験する市役所職員
南海トラフ地震(想定)を体験する市役所職員