お知らせトピックス2022-101
別府市と減災センターとの「鶴見岳・伽藍岳の火山防災に係る連携に関する協定」を締結
3月24日、別府市役所において、別府市と大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(以下減災センター)は「鶴見岳・伽藍岳の火山防災に係る連携に関する協定」締結式を行いました。
大分県は、鶴見岳・伽藍岳、由布岳、九重山の三つの活火山を有しており、多くの県民が活火山の麓で生活しているものの、日々の生活のなかで噴火を経験することがなく、火山に対する認識や防災への対策が十分ではありません。一方で、令和3年12月22日に鶴見岳・伽藍岳による噴火警戒レベル4、5の避難計画が鶴見岳・伽藍岳火山防災協議会より発表され、対象となる別府市では具体的な避難計画の策定が求められることとなりました。
さらに令和4年7月8日には、伽藍岳山体を震源とする火山性地震が多発したことから、鶴見岳・伽藍岳の噴火警戒レベルが初めてレベル2(火口周辺規制)に引き上げられ(7/27にはレベル1に引き下げ)、火山に対する市民の防災意識は高まっており、火山防災への取組は別府市にとって喫緊の課題となっています。
減災センターでは、これまでも別府市と協働し、鶴見岳・伽藍岳の観測や、防災行政の問題提起、シンポジウム、セミナー、フィールドワークの開催など、火山防災への理解を深める調査研究および啓発事業に取り組んできました。同時に「国際観光温泉文化都市」である別府市は、観光と防災を両立すべくまちづくりを進めており、この度の協定締結で両機関が連携・協力することにより、別府市における「誰もが安全安心なまちづくり」への取組に寄与することを目的とした具体的な連携事業を実施していきます。