お知らせトピックス2023-002

医学部附属病院内にケアメイクルームを開設

 4月13日に、医学部附属病院内に患者の QOL向上を目的として、ルックスケア・化粧療法を行うケアメイクルームが開設され、記念式典を開催しました。
 このケアメイクルームは、附属病院内において公益社団法人国際化粧療法協会が運営し、専門家によるカウンセリングとケアネイル、カバーメイクなどの施術サービスを提供します。
 近年の医学の進歩によりがんや生活習慣病の予後は改善しているが、疾病や治療によって生じる皮膚や爪など外見上の変化は大きな問題となっており、社会生活の質を向上させるルックスケアの重要性がますます高くなっています。ケアメイクルームへの取組は、疾病・治療による外見変化に悩む多くの患者さんに対する化粧療法の実践と普及、化粧療法を提供する医療人の育成を行うことで、心身機能やQOLを向上するだけでなく、フレイル予防など地域の高齢者の健康維持にも寄与すると考えられます。
 今回の専門ルーム設置によるケアメイクサービスの提供は、大学の医学部附属病院においては日本初の取組であり、1.専門技術を用いたケアの普及、2.高度技術を有する専門療法士の育成、3.化粧療法に関する医学的知見の発信、を実現するために重要な役割を担います。
 開設時は美容カウンセリングと化粧品の展示から開始し、ケアネイル・カバーメイクなどの施術(6月頃を予定)、化粧品販売と化粧療法研修など段階的に展開していく予定です。

※QOLとは…
Quality of life(クオリティ オブ ライフ)「生活の質」「生命の質」などと訳され、患者さんの身体的な苦痛の軽減、精神的、社会的活動を含めた総合的な活力、生きがい、満足度という意味が含まれます。

テープカット
テープカット
北野正剛学長と国際化粧療法協会大石会長(右)の挨拶
北野正剛学長と国際化粧療法協会大石会長(右)の挨拶
手の爪のケアの実演
手の爪のケアの実演
化粧品の展示
化粧品の展示