大分大学グローカル感染症研究センターは、10月24日にグローカル感染症研究セミナーをハイブリッドで開催しました。今回は「The Past/Present and Future of Handling Infectious Diseases in Bangladesh」と題し、講師にバンガバンドゥ・シェイク・ムジブ医科大学医学部（バングラデシュ）からマムン アル　マフタブ（Mamun Al Mahtab）インターベンショナル肝臓学部門長と、「Antiviral and Tissue Protective Effects of Immune Modulation in Chronic infection and Cancer」と題し、アクバル シェイク モハメド ファズレ（AKBAR Sheikh Mohammad Fazle）チーフアドバイザーの2名を招いて実施し、配信会場とオンラインを合わせて41名が参加しました。
　前半のMamun先生の講演では、感染症の抑制には、関連部局、研究機関、そして国際的な協力による枠組みが必要であることを強調され、バングラデシュで発生している感染症とその対策について自身の研究成果も踏まえて解説がありました。後半のAkbar先生の講演では、慢性B型肝炎ウイルス（HBV）感染に対する免疫療法の開発コンセプトについて紹介があり、Akbar先生のグループが免疫反応における自己／非自己理論とHBVにおける樹状細胞（DC）の機能に着目した経緯とHBVの特異的抗原により活性化されたDCの新規免疫療法の開発についての概説がありました。
　講演後には、会場だけではなくオンライン参加者からも具体的な質疑応答があり、活発な意見交換が行われました。
　本センターは、10月23日にバンガバンドゥ・シェイク・ムジブ医科大学と部局間協定を結び、今後のさらなる共同研究の推進、研究者の交流が期待されます。