お知らせトピックス2023-082

工学研究科の東宏錦さんがKJCCS’2024で学生賞を受賞

 本学大学院工学研究科 博士前期課程2年 東宏錦さんが、1月29日~31日に別府市で開催された国際ワークショップ10th Anniversary Korea-Japan Joint Workshop on Complex Communication Sciencesにて学生賞を受賞しました。

  • 課題名: Similarity Analysis among Languages Using Context Vectors Generated in Large Language Model
  • 担当者: 東宏錦、加藤秀行
 受賞した研究では、これまで言語学の分野で長年研究されてきた言語の系統的関係を、客観的データを用いて解析することを試みました。そこで、近年GhatGPTをはじめとした多くのAIの基盤となっている大規模言語モデルを用いた翻訳機に着目し、この翻訳機が、同じ意味の異なる言語の文章を翻訳する際に生成する内部データを解析することで、言語の類似性を調査しました。本研究では、FLORESデータセットに収録されているインド-ヨーロッパ語族に属する言語のうち29言語を対象にし、イタリック語派やスラヴ語派の言語は、言語学の研究と同様の類似性を示しましたが、ゲルマン語派の言語は、従来考えられていたほど類似していないことを示唆する結果が得られました。

受賞式での東さん
受賞式での東さん
賞状
賞状
ポスター発表の様子
ポスター発表の様子