お知らせ令和元年度 第3回 学長記者会見

令和元年度 第3回 学長記者会見

日時
2019-0624
場所
大分県庁県政記者室
令和元年度 第3回 学長記者会見

(事項1)北野学長が「日・サウジ・ビジョン2030ビジネスフォーラム」MOU交換セレモニーにて
    アルファイサル大学との協定書を披露

 6月17日に東京都で開催された「日・サウジ・ビジョン2030ビジネスフォーラム」のセレモニーセッション(MOU署名関係者による交換式)で北野学長が登壇し,両国政府大臣立ち合いのもと,本学とアルファイサル大学との間で締結した協定書を披露しました。
 このフォーラムは,日本・サウジアラビア両国政府による二国間協力の基本方針と具体的なプロジェクトをまとめた「日・サウジ・ビジョン2030」の一環として開催したもので,エネルギーやインフラといった従来交流のあった分野に限らず,エンターテイメント産業やスタートアップといった新しい分野を取り上げ,日・サウジ両国間でのビジネス関係を一層深化させる目的で実施されたものです。
 今回,経済産業省から一般財団法人中東協力センターを通じて参加要請があり参加することとなった北野学長は,両国政府の大臣立ち合いのもと壇上で本学とアルファイサル大学との協定書を披露しました。
(写真:MOUセレモニーで登壇した北野学長)
 なお,本学医学部とサウジアラビア保健省団との間でサウジアラビア医師の研修について打ち合わせを行ってきたところですが,同プログラムにより,7月より1年間,消化器・小児外科にKing Salman Hospital(リヤド)から外科医師のKhalid Ibrahim Albahooth(カリッド イブラハム アルバフーツ)さんを受け入れることになりました。

(事項2)大分大学とクラコフ名称産科・婦人科・新生児科科学センター(ロシア)が小児内視鏡分野に
    関する協力覚書を締結

 6月5日,モスクワにて厚生労働省担当者の立ち合いのもと,本学とロシアの保健省連邦国家予算機関「クラコフ名称産科・婦人科・新生児科科学センター」との小児内視鏡分野に関する協力覚書を締結しました。
 本学がロシアの教育・研究等機関との間で締結した交流協定は4機関目です。
 この協力覚書は,本年2月に厚生労働省が同センターを訪問した際に,小児内視鏡に関する協力依頼を受けたことが発端となり,締結に至ったものです。
 北野学長とSUKHIKH Gennadyクラコフ名称産科・婦人科・新生児科科学センター長は,両機関の今後の協力について議論し,小児内視鏡分野における協力に関して協力覚書(MOC)に係る協定書を交わしました。(写真:協定書を手に握手を交わすスキフセンター長と北野学長)
 調印式の後,一行は同センターの新生児室を訪問しました。
 本学のロシアにおける内視鏡人材育成に向けた取組は,大学交流,医療協力の進展のみならず,日露経済交流推進事業としても関係省庁から大きな期待が寄せられています。

(事項3)大分大学とカイゲンファーマ株式会社との共同開発による内視鏡治療用医療機器の販売を開始

 本学とカイゲンファーマ株式会社(本社:大阪市中央区,社長:福田 健太郎,以下カイゲンファーマ社)が新たに共同開発した早期消化管がん内視鏡治療で使用する医療機器である,内視鏡用粘膜下注入材「リフタル®K」および「リフテイン®ニードル」が6月1日に発売されました。
 本学とカイゲンファーマ社が共同で開発した「リフタル®K」は,早期消化器がんのある粘膜下に注入し,病変を高く持ち上げ隆起を維持することで,がん病変を内視鏡手術で切除する治療をサポートする医療機器で,従来品と異なりアルギン酸ナトリウムを主成分としています。アルギン酸ナトリウムの粘性により,病変を高く持ち上げ,形成した急峻な隆起形状を長時間維持することが可能です。
 5月31日から6月2日に開催された第97回日本消化器内視鏡学会総会(会場:東京グランドプリンスホテル新高輪)で開催されたランチョンセミナーでは,北野学長が座長を務めるとともに,「リフタル®K」の基礎と臨床について,本学医学部の医師等から基礎並びに臨床治験結果の発表がありました。
 同時に,粘度の高い注入材をスムーズに注入できるよう工夫した「リフテイン®ニードル」も発売を開始しています。

(事項4)全国選抜ジュニアテニス選手権大会優勝 前田 優さん(附属中2年)の学長表彰式を実施します

 本学教育学部附属中学校2年の前田 優さんが「DUNLOP SRIXON CUP 全国選抜ジュニアテニス選手権大会 兼 ワールドジュニアテニス世界大会 代表選考会」(日本テニス協会〔JTA〕等主催/千葉県柏市/5月16~19日)14歳以下男子で見事優勝を果たしました。
 この栄誉を称えて,関係者出席のもと学長表彰式を執り行います。
 前田さんは,見事8月のワールドジュニア(14歳以下世界国別対抗戦)決勝大会に選考されました。今後ますますの活躍が期待されます。
 前田 優さんは, 2017年7月(当時 附属小学校6年)に「第35回 第一生命 全国小学生テニス選手権大会」(東京都世田谷区・第一生命相娯園グラウンドテニスコート)で優勝を遂げ,同年8月にも学長表彰を受けています。(写真:全国小学生テニス選手権大会優勝時の学長表彰式での前田さんと北野学長)

【学長表彰】
 開催日時:6月25日(火)17:00~ ※多少時間が前後する可能性があります。
 開催場所:大分大学旦野原キャンパス事務局2階 学長室

その他の情報

(事項1)アントレプレナーシップセミナー for Kids 開催

 7月30日(火)に大分市の全労災ソレイユにて「アントレプレナーシップセミナー for Kids」を開催します。
 このセミナーは,実際に仮想の会社を立ち上げ,企業の経営活動(事業計画の策定・商品の販売・決算処理等)を体験することで,子どもたちの起業家精神の醸成・企業活動に対する理解の一助となることを目的としています。
 本学では,平成9年より,大学院生をはじめ広く一般の方を対象とした「アントレプレナーシップセミナー」を開催しており,子どもを対象とした事業も,今年で18回目を迎えます。

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(事項2)大分大学公開講座 夏休み子どもチャレンジ

 大分大学高等教育開発センターは,地域拠点大学として教育・研究・医療等の成果を地域社会に還元することにより,地域社会との連携と共存を図り,その発展に貢献することを目的として,様々な大学開放事業を実施しています。
 この度,小中学生の夏休み期間中に開催する公開講座の概要が決まりましたのでお知らせします。
 例年,小中学校の夏休み期間中に開講しており,今年度は厳選された人気の3講座を開講します。申し込みが多数の場合は抽選により受講者を決定します。

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(事項3)大分大学理工学部公開講座 「電磁技術が世の中を変える!?」開催

 大分大学の理工学部教員が高校生および一般の方を対象とした公開講座を開催します。定員は40名です。
 電気や磁気と聞くと電灯や磁石などを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、それだけではありません。この講座では電気工学を駆使して発生させる「プラズマ」が世の中の役に立っていることや,電気自動車などを動かす「モータ」がどんどん進化している話題を取り上げ,電磁技術の面白さをできるだけわかりやすく伝えます。

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(事項4)医療機器ニーズ探索交流会・医療関連産業参入促進 セミナー
    (東九州メディカルバレー構想推進事業)

 大分大学は,「東九州メディカルバレー構想」を推進する大分県医療ロボット・機器産業協議会とともに医工連携活動の活性化を図るため合同でイベントを開催します。
 同構想の拠点の一つとして「臨床医工学センター」を設置する大分大学で「医療機器ニーズ探索交流会」を開催し,新たな医療関連機器創出を目指し,医学部および附属病院の医療機器やその周辺機器に関する臨床ニーズを紹介するとともに,医療現場の見学会や医療従事者との意見交換等の交流イベントを実施します。
 翌日には大分県医療ロボット・機器産業協議会による「医療関連産業参入促進セミナー」を開催します。

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