お知らせ令和元年度 第7回 学長記者会見

令和元年度 第7回 学長記者会見

日時
2019-1126
場所
大分県庁県政記者室
令和元年度 第7回 学長記者会見

(事項1)大分大学とタマサート大学(タイ)が国際交流協定を締結

 11月11日に北野学長率いる大分大学代表団がタイのタマサート大学を訪問し,国際交流協定調印式を行いました。
 本学とタマサート大学は,山岡𠮷生医学部長を中心とした医学部研究チームとのプロジェクトと,下田憲雄国際教育推進センター長を中心とする国際教育推進センターとジャーナリズム・コミュニケーション学部との教育・研究交流の実績のもと,今回の協定締結にいたりました。
 調印式では,タマサート大学のケシニー・ウィトゥーンチャート総長,アチャラージャーナリズム・コミュニケーション学部長,ラタコーン・ウィライホーン医学部教授に歓待され,さらなる教育・研究協力を約束しました。大分大学では国際戦略の一つとして東南アジアでの交流拡大が謳われており,今回のタマサート大学との協定締結により,国際交流発展の基盤が強化され,本学が進める国際研究プロジェクトの発展,ならびに教育の国際化が期待できます。
 タマサート大学は1934年に創立され,タイで2番目に長い歴史と伝統を誇る総合大学として,現在まで6名の首相を輩出している名門大学です。
 タイの教育・研究等機関との間で締結した交流協定は7機関目です。

(事項2)大分大学とカルメット病院(カンボジア)が国際交流協定を締結

 11月28日に,北野正剛学長がカンボジアのカルメット病院を訪問し,学術交流協定を締結します。
 2004年より,北野学長が,消化器内視鏡・内視鏡外科分野において,アジア地域を中心として人材育成に取り組み,実績を積んできた活動は,現在オールジャパン体制で,本学を中心とした「アジア内視鏡人材育成支援大学コンソーシアム」として活動を発展させ,文部科学省,経済産業省,厚生労働省から高い評価を得ています。
 2019年3月に,北野学長がアジア内視鏡人材育成支援大学コンソーシアムの活動の一環として,コンソーシアム加盟大学の医師とともにカルメット病院を訪問した際,カルメット病院の医学諮問委員長であるLem Dara教授らと,カンボジアにおける医師育成と発展のため,カルメット病院と本学が協力していくこと,および本学へ研修生受入れを実施していくことについての議論があり,今回の締結となりました。
 カルメット病院(Calmette Hospital)は,カンボジアの首都プノンペン特別市に位置し,保健省が管理する公立病院として1950年に設立された病院です。2018年には,カンボジア政府とIAEAの支援により,病院内にカンボジア初の国立がんセンターが開設された病床数340床,年間入院患者数約34,000人の病院です。
 今後は,主に消化器内視鏡の指導を行う予定です。
 カンボジアの教育・研究等機関との間で締結する交流協定は初めてとなり,本学が交流協定を結ぶ海外の教育・研究等機関はタマサート大学,カルメット病院を含め,28の国・地域の99機関となります。

(事項3)第3回ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型) シンポジウム
    ~働く人も組織も成長するために~ 開催

 6年間で上位職女性の増加を命題として与えられている「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ」(牽引型)事業を産学協働で展開して3年度目の折り返し点を迎えます。事業の残り後半で,組織も個人も今以上に良くなるために,一人ひとりが主体性を持って人生と仕事に当たり,組織も利益を上げ,「働きがい」を覚える場と時間をつくりだす観点に気づく必要があります。これらを踏まえ,本シンポジウムは第1部の講演を企画しました。さらに第2部では,事業実施者によるトークセッションなどを行います。
 第1部では,「ワーク・ライフ・バランス」で著名な佐々木常夫氏による講演と,女性が輝く先進企業として内閣府特命担当大臣表彰された西部技研の代表取締役隈扶三郎氏が,女性活用のリアルな実例の講演を行います。第2部では,本事業の取組例の発表を行います。発表に引き続き,会場の皆様のご質問を中心に,全登壇者によるフリートークのセッションにより,働き方改革のポイントや実践的な取組内容を話し合います。

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(事項4)女子中高生対象「機械・電気電子・化学の実験体験会 in 大分大学」開催

 女子中高生と保護者を対象として理工学部の実験体験会(ロボット制御,発電機試作,化学反応)を開催します。
 この体験会は女子中高生に「ものづくり実験」を体験してもらい,理系進路選択への意識醸成を図るために開催するもので,5回目となる今年度は,次の3つのコースを用意しています。
 また,各実験の終了後は,男女共同参画概論の講義や参加者による質疑応答が予定されており,本学女子大学院生が参加者からの質問に答えます。

 Aコース【ロボット制御コース】
 センサやモータを利用したロボットのプログラミングを体験しよう!

 Bコース【発電機(モータ)試作コース】
 発電機とモータの原理を学び,風力発電機を試作してメカニズムを体験しよう!

 Cコース【化学反応コース】
 化学反応を体験してみよう! ~インジゴの合成と建染め~
 ※インジゴ:ジーンズの青色で使用される染料でインディゴとも言う。

 いずれのコースも定員は女子中高生とその保護者10組(20名)です。

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その他の情報

(事項1)「COC+・大分県業界研究セミナー」開催

 学生の県内企業に対する理解を深めるため「COC+・大分県業界研究セミナー」を,本学と本学北野正剛学長が会長を務める「大学等による『おおいた創生』推進協議会」並びに大分県が共催して開催します。
 大分大学は,平成27年度に文部科学省が推進する「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」の採択を受け,県内全ての大学・短期大学・工業高等専門学校,県内全ての地方公共団体ならびに多くの地域産業界の皆様方と連携し,雇用創出や地元就職率の向上を目指し,地域人材の育成や地元就職支援等の取組を推進してきました。
 今回,大分県内のものづくり産業人材を確保するため,また,学生にもっと大分県内の企業を知ってもらうことを目的として,公募により参加した大分県内の企業各社が,COC+参加大学の学生に対して,業界概況等をブース形式(午前・午後の2部制)で説明します。

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(事項2)大分大学・日田天領水産学共同研究事業
    「日田天領水長期飲用による腸内細菌叢の変化と体調改善効果の検証」

 本学と株式会社日田天領水(本社:大分県日田市中ノ島町647,代表取締役:石井 嘉英,以下日田天領水社)では,同社の製品「日田天領水」の長期飲用マウス実験において腸内細菌叢変化と抗肥満効果が得られたことを国際誌「Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine, HINDAWI PUBLISHING CORPORATION」に掲載しましたので報告します。
 マウスに様々な生理活性物質を与え体調に与える効果を検証する前臨床試験は数多く行われているが,天然ミネラルウォーターの長期飲用が与える効果を科学的に検証した報告例は僅かしかありません。本学と株式会社日田天領水社ではこれまで,同社の製品「日田天領水」の含有する様々なミネラル成分と弱アルカリ性軟水(pH8.3)の性質が与える生物学的効果について,行動心理学的[文献1],分子生理学的[文献2]解析を加えてきました。
 今回本学医学部消化器・小児外科学講座と同微生物学の協力の下,「日田天領水」の6ヶ月間の長期飲用がマウスに与える生理学的影響について解析し,国際誌「Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine, HINDAWI PUBLISHING CORPORATION」にて掲載される運びとなりましたので報告します。

[文献1] Masuda K, Tanaka Y, Kanehisa M, Ninomiya T, Inoue A, Higuma H, Kawashima C, Nakanishi M, Okamoto K, Akiyoshi J.
Natural reduced water suppressed anxiety and protected the heightened oxidative stress in rats.
Neuropsychiatr Dis Treat. 2017 Sep 8;13:2357-2362. doi: 10.2147/NDT.S138289. eCollection 2017.
[文献2] Yahiro T, Hara T, Matsumoto T,Ikebe E, Fife-Koshinomi N,1 Xu Z, Hiratsuka T, Iha H,Inomata M.
Long-Term Potable Effects of Alkalescent Mineral Water on Intestinal Microbiota Shift and Physical Conditioning.
Evid Based Complement Alternat Med 2019. Acepted.


 同研究グループはそれぞれ,「日田天領水」の6ヶ月間、本学実験動物施設にて飲水させ,同施設が提供する通常食餌を与えながら飼育しました。体重・飲水・食餌量は毎週,体脂肪のCT測定は毎月,腸内細菌叢のメタゲノム解析は,0・1・3・6ヵ月目に,脂肪組織の遺伝子発現解析,血液の生化学的解析は研究終了時に測定しました。

(事項3)由布市「健幸セミナー~まろっと健康~」開催
    -大分大学・大分県信用組合包括連携協定に基づく事業-

 由布市,大分県信用組合,本学ほかの共催により,由布市にて「健幸セミナー~まろっと健康~」を開催します。
 県民の健康づくりに関する事業の推進,連携および調整を図り,健康寿命日本一おおいたを創造するため大分県ではさまざまな取り組みを実施しています。
 このような中,「健康寿命日本一」を目指して創設された,「健康寿命日本一おおいた創造会議」の会長を北野学長が務める本学と,「健康寿命日本一おうえん企業」として各種支援活動を行っている大分県信用組合,県内各自治体がタッグを組み,平成29年度(2017年度)より健康セミナーを開催しています。
 今回は由布市にて,本学医学部内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学の後藤孔郎講師の講演が行われます。

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(事項4)令和元年度 文化系課外活動サークル定期演奏会・定例公演開催

 令和元年度文化系課外活動サークルの集大成となる,定期演奏会・定例公演を下記のとおり開催します。

■サウンドファミリー 定期演奏会
 開催日時:12月1日(日)16:00~
 開催場所:クラブスポット(大分市府内町)
 ※入場料無料(別途ドリンク代)

■邦楽部 第42回定期演奏会
 開催日時:12月7日(土)18:00開演(開場17:30)
 開催場所:iichiko総合文化センター 音の泉ホール
 ※入場料(前売券)250円,(当日券)300円

■マンドリンクラブ 第62回定期演奏会
 開催日時:12月14日(土)18:30~(開場18:00)
 開催場所:ホルトホール大分(大ホール)
 ※入場無料

■写真部 大分県大学合同写真展
 開催日時:12月15日(日)10:00~ 12月21日(土)~20:00
 開催場所:J:COMホルトホール大分 エントランスホール

■Rhythm & Harmony ウインターライブ
 開催日時:12月17日(火)18:30~(開場18:00)
 開催場所:学生会館(3F)
 ※入場無料

■吹奏楽部 第35回定期演奏会
 開催日時:12月22日(日)18:30~(開場18:00)
 開催場所:ホルトホール大分(大ホール)
 ※入場無料

■大分大学医学部管弦楽団 -Espressivo- 第24回定期演奏会
 開催日時:12月22日(日)14:00~(開場13:30)
 開催場所:iichiko総合文化センター 音の泉ホール
 ※入場料(一般)1,000円,(学生)500円