お知らせ令和2年度9月 学長記者会見

令和2年度(2020年度)9月 学長記者会見

日時
2020-0930
場所
大分県庁県政記者室
令和2年度(2020年度)9月 学長記者会見

(事項1)令和2年(2020年)10月からの学長の補佐体制

 令和元年10月1日より,北野学長3期目がスタートし,新執行部,新しい学長の補佐体制を構築したところですが,新たな理事(非常勤)や空席のポストについて,令和2年10月1日(一部9月1日)付けで新たに人員を配置します。
 また,9月1日付けで,監事の交代がありました。

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(事項2)一般社団法人日本消化器内視鏡学会 丹羽賞を受賞

 9月2日に京都およびWEBにて開催された,第99回日本消化器内視鏡学会総会にて,海外における内視鏡医療普及発展への貢献に対して授与される丹羽(にわ)賞を北野正剛学長が受賞し,式典にて受賞者挨拶をしました。


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(事項3)後期の授業実施方法

 新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえ,感染拡大防止と学生の学修機会の確保の両立を図るため,後期の授業については,感染防止対策を徹底した上で,オンライン形式,対面形式,ハイブリッド形式を適切に組み合わせて実施します。

【授業実施方法】
・実験,実習,演習に加えて,進級や卒業のための指導,学生の学修状況の把握,メンタルヘルス対策のため,受講者数や感染防止に配慮した上で,対面形式を増やす。
・対面授業とオンライン授業を組み合わせたハイブリッド形式の授業も実施。
・受講者数が多く対面形式では3密を避けることが難しい科目やオンライン形式でも対面形式に相当する教育効果が得られる科目については,オンライン形式で実施。
※ハイブリッド形式
1.授業日毎に,対面形式で実施する日とオンライン形式で実施する日を設ける。
2.対面形式で授業を実施しながら,オンラインで授業を配信することで対面でもオンラインでも受講可能。

【実施割合】
・対面形式及びハイブリッド形式の授業が,前期は1割以下であったのに対して,後期は3~4割となる予定。

【対面授業における感染防止対策】
・マスクの着用
・身体的距離を確保した座席配置
・受講者数を,教室収容率50%を目安に制限
・教室の換気
・建物・教室入口に手指消毒薬を配置。

(事項4)国費外国人留学生の受け入れについて

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大により,外国人留学生が予定していた時期に渡日できていない状況があります。早期の入国に向けて,現行の水際対策における防疫措置を維持し,必要な防疫措置を確実に実施しながら,10月以降,国費留学生の受入れも進めていきます。

【国費留学生の受け入れの対応方針】
1.居住国からの出国前72時間以内にPCR検査を受検,検査証明を取得するとともに,入国審査の際に当該検査証明又はその写しを提出させる。
2.日本への入国時に到着空港においてPCR検査を受検させる。
3.入国後14日間は空港近辺の宿泊施設等で待機させる。
4.来県した後も,1週間は登学禁止とする。
 ・留学生寄宿舎にて一時待機

【受け入れ予定者5名について】
・エルサルバドル,モンゴル,コンゴ民主共和国,タイ,ベトナム 各1名

(事項5)Webオープンキャンパス2020の報告

 2020年度(令和2年度)大分大学オープンキャンパスは,新型コロナウイルス感染拡大防止のため,やむを得ず対面型での開催を中止して,9月1日から9月7日までの1週間,Webオープンキャンパスとして開催しました。
 Webオープンキャンパスでは,特設ホームページ上に,大学全体紹介,各学部紹介,模擬講義,学生によるキャンパスツアー等の動画やサークル情報等を掲載し,期間中の動画視聴者数は1,275名,視聴回数は延べ6,286回となりました。また,web会議ツール「zoom」を使用したWeb個別相談会,Web説明会も実施し,アドミッションセンターの教員等が,高校生からの入試の内容や大学での学び,学生生活に関する質問などに対応しました。
 最終日の9月7日は,大型で非常に強い台風10号が九州に接近したことから,参加者等の安全確保に配慮してWeb個別相談会,Web説明会を中止しました。なお,当日参加を予定していた方には事前に連絡の上,日程を変更して実施しています。
 Webオープンキャンパスで使用した学部紹介等の動画は,今後も高校生や保護者等に活用していただけるよう,本学のホームページ等に掲載し情報提供します。

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(事項6)ブータン王国における胃癌撲滅対策

 大分大学医学部では,山岡医学部長を中心に,2010年から,ブータン王国(以下ブータン)におけるピロリ菌感染,ピロリ菌感染が原因と考えられている胃癌の疫学調査,さらに胃十二指腸内視鏡検査の指導を行ってきました。その結果,ブータンでは,ピロリ菌感染率が7割を超え(日本では3割程度),胃癌の死亡率が非常に高く,発見される胃癌のほとんどが進行癌であることなどを見出しました。また、ブータンに蔓延しているピロリ菌は,その毒性が非常に高いことも報告してきました。
 そこで,本学では,昨年12月に,ブータン唯一の医科大学であるケサル・ギャルポ医科大学との間で,医学教育・研究を推進すべく,大学間協定を結び活動を進めています。
 今回,9月にブータンLotay Tshering首相から,山岡医学部長に文書が送られ,本格的に、ブータンと大分大学との共同体制として,胃癌撲滅政策を進めていきたいとの連絡を受け取りました。
 特筆すべきことは,山岡医学部長が2010年以来,ブータンにおいて共同研究を続け,内視鏡検査の指導を行ってきたブータン側のカウンターパートが,現首相のLotay Tshering先生であるということです。彼は2010年当時,ブータン国で唯一内視鏡検査ができる医師でした。
 その後,2018年にブータン王国首相となり,現在ブータンでは医療体制の充実を5か年計画の重要課題としています。山岡医学部長は,彼が首相になってからも何度も議論を行い(2019年には2度ブータンを訪問して議論を行っている),ブータンにおける胃癌撲滅政策を共に考えてきました。このように,我々がブータン政府の協力のもと,今回,ブータンにおける胃癌撲滅政策に参入できることは,非常に有意義なことであると考えています。
 ブータンは,胃癌死亡率が世界第2位の胃癌多発国で,もしも,我々が考える胃癌撲滅政策が成功すれば,ブータンモデルとして,世界に基準を示せることになると考えています。

 北野正剛学長は,アジア太平洋消化器内視鏡学会(APSDE)の理事長で,またアジア医療教育研究支援機構(AMETS)の事務局は大分大学にあります。特にAMETSでは,アジア内視鏡人材育成支援大学コンソーシアムを形成して(現在国内28大学が参加),アジア諸国における内視鏡検査の指導を行っています。そこで,北野学長を中心として,ブータンにおける内視鏡医の充実を図ります。(現在,ブータンで内視鏡ができる医師は8名しかいません)
 また,山岡医学部長を中心に。保健所のスタッフや地域住民にも,ピロリ菌と胃癌との関連などに関する教育を行い,住民の知識を高め,さらにピロリ菌検査,ピロリ菌除菌を進めていく計画です。
 最終的には,全国民にピロリ菌検査を行い,陽性者には,内視鏡検査も施行(年齢などは考慮),将来的にブータンにおけるピロリ菌撲滅,胃癌撲滅へとつなげたいと考えています。
 新型コロナウイルス感染が猛威を振るっている現状では,主にe-learningやオンラインでの教育を中心に行います。落ち着いてくれば,現地での指導を開始します。

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その他の情報

(事項1)令和2年度(2020年度)秋季入学式の挙行

 本学では,秋季入学式を挙行いたします。

■開催日時:10月1日(木)10:00
■開催場所:大分大学本部管理棟第2会議室(旦野原キャンパス)

(事項2)大分大学公開講座(オンライン講座) 「声の響かせ方と朗読の基礎技法」開催

 大分大学は,「声の響かせ方と朗読の基礎技法」と題した公開講座(オンライン講座)を開催します。
 4回の基礎講座を通して,音読・朗読に必要な発声法と表現法を訓練していきます。本講座の受講によって,楽に声を出すとはどういうことかを学ぶことができます。また,時間の許す限り,ご自身の声の録音を聞いていただきます。自分の発声・発音癖などにも気づくことができるでしょう。


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(事項3)大分大学経済学部公開講座 「地域のマネジメントを考える」開催

 大分大学は,「地域のマネジメントを考える」と題した公開講座を開催します。
 企業に限らず,観光DMO,公共施設や公的施設(病院など)の運営,将来の人材育成など,地域の諸課題で「マネジメント」の考え方が重要になっています。
 ここでは,いわゆる経営学的な「マネジメント」(企業経営,人材育成,会計的側面)などに加え,公共経営,公共的な施設の経営,地域経営(観光など)なども含め,地域における「マネジメント」を考える場を創りたいと思います。

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