お知らせ令和4年度6月学長記者会見

令和4年度6月学長記者会見

日時
2022-0628
場所
大分県庁記者会見室
令和4年度6月学長記者会見

【事項1】寄附講座「先端がん毛髪医療開発講座 [アデランス] 」の設置

株式会社アデランスからの寄附により、寄附講座「先端がん毛髪医療開発講座[アデランス]」を令和4年7月1日に医学部医学科に設置します。設置期間は令和7年6月30日までの3年間です。
この寄附講座は、がん治療患者における抗がん剤脱毛に対する新たな治療開発、および患者QOL向上のための治療開発を目的としています。

がん治療を継続しながら社会生活を送る患者が増加している現代において、治療によって生じる外見変化は多くのがん患者にとって精神面やQOLへの影響が大きい副作用ですが、いまだ十分な予防法はありません。本学では、抗がん剤脱毛の研究を先進的に行ってきたこともあり、新規に講座を設置することで、さらに治療開発を推進し、日本だけでなく抗がん剤脱毛に苦しむ世界中の多くの患者を救うことに大きく寄与することが期待できます。

【αリポ酸誘導体を用いた抗がん剤脱毛治療開発】
これまで頭皮での酸化ストレスを制御する強力な抗酸化物質αリポ酸誘導体を用いて抗がん剤脱毛に対する研究開発を進め、大分大学での特許登録、基礎研究での脱毛機序解明(Cancer Scienceに報告)、臨床研究でのαリポ酸誘導体の効果検証(Breast Cancer Research and Treatmentに報告)などを行ってきました。この治療法が、広く医療現場で使用されることを目的として、さらなる基礎・臨床研究を進め、医薬品または医薬部外品への承認をめざします。

【がん治療副作用治療開発】
脱毛だけでなく、抗がん剤や放射線などの治療により色素沈着や皮膚炎などの皮膚障害の副作用にも多くの患者さんが苦しんでいます。このような副作用に対しても強力な抗酸化物質を用いた新規治療開発を行います。

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【事項2】2022年度オープンキャンパスの開催

令和4年度(2022年度)大分大学オープンキャンパスは、対面方式(大学キャンパスでの開催)とオンライン方式(Web上での開催)の両方で実施する予定です。
対面方式での日程や定員などは表のとおりです。開催に当たっては、新型コロナウイルス感染症の対策を行い、参加者を高校生及び本学を受験予定の既卒者に限定し、人数制限等を設けた事前申込制とする予定です。7月1日に大学ホームページ上で下記の日程や定員を公表し、7月15日からWebによる事前申込みの受付を行います。

【実施内容】
学部概要説明、模擬講義、在学生体験談、施設見学などを予定。
令和5年4月に設置を予定している医学部先進医療科学科(仮称)や同じく令和5年4月に改組を予定している理工学部の概要についても紹介する。

【感染症対策】
参加者にマスクの着用と会場入口での手指消毒、入試と同様に自身での体調管理を求める。 会場となる教室は、開催前後及び参加者の入替え時に消毒作業を行う。
教室内では一定の間隔を取り、座席を配置する。

【参加対象者】
高校生及び本学を受験予定の既卒者

【人数制限】
学部ごとに定員を設ける。

【その他】
新型コロナウイルス感染症の状況によっては、対面方式を中止し、オンライン方式のみの開催に変更する場合がある。オンライン方式は8月開催予定で準備中

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その他の情報

【事項1】令和4年度おおいた地域連携プラットフォーム総会の開催

「おおいた地域連携プラットフォーム」における定時総会。令和3年度の活動報告及び令和4年度の活動方針を協議する。
会議の後半は、「大学等への進学者数から想定される地域の課題」と題して講演を行った後、意見交換の場を設ける。

おおいた地域連携プラットフォームは、令和3年4月に設立され、会長は大分大学の北野学長であり、大分県の産学官合わせて59機関が加入しているオール大分の組織である。
今回の総会は最初の1年間の活動を総括する場として、各協働機関のトップが一堂に会し、意見交換を行う。また、会議の後半では、より積極的な意見交換の場を設ける試みとして、日本(にっぽん)文理大学の吉村 充功(よしむら みつのり)教授(おおいた地域連携プラットフォーム教育プログラム開発部会長)より「大学等への進学者数から想定される地域の課題」と題して講演を行った後、意見交換の場を設ける。
各協働機関の間で同じ問題認識を持ち、今後のプラットフォームの活動をより良いものにしていくこととしている。

■開催日時:令和4年7月5日(火) 14:00~16:00
■開催方法:J:COMホルトホール大分 大会議室

【事項2】大分大学公開講座 夏休み子どもチャレンジ

■講座1:理科や算数を使って親子で遊ぼう(全4回)
7月23日(土)・7月30日(土)・8月6日(土)・8月20日(土)
10:00~12:00 ※8/6(土)のみ13:00~15:00
開催場所:大分大学旦野原キャンパス

■講座2:将棋講座 超初心者から初心者向け(全4回)
7月23日(土)・7月24日(日)・8月6日(土)・8月7日(日)
9:00~12:00 ※8/6(土)のみ13:00~16:00
開催場所:大分大学旦野原キャンパス

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【事項3】夏休み子どもサイエンス2022「ななせの火群(ほむら)まつり出張版」
~火薬エンジンを搭載した本格的なモデルロケットを作って飛ばそう!~

宇宙工学への興味を持った次世代の人材を育成するための、モデルロケット製作教室を開催します。「モデルロケット」とは、本物のロケットと基本的な構造は同じで、教育を目的として開発された安全な「火薬式」のロケットです。
本講座では、まず午前中はロケットを製作(所要時間30分程度)し、午後にロケットの打ち上げを行います。自分だけの機体を作り、大空へ飛ばしてみましょう!!
大分県では大分空港を「宇宙港」とする準備を進めており、将来の宇宙産業を担う人材の育成を目指しています。この講座では、ロケットを作るときの考え方やロケットが飛ぶ仕組みについて知ってもらい、宇宙工学への興味を育むことが目的です。

大分県内の大学と小中高校の理科教員で組織された「大分県理科・化学教育懇談会」が主催する「夏休み子どもサイエンス」は、例年1,000人以上の動員を誇ります。残念ながらこの二年間は開催を断念せざるを得ませんでしたが、今年は「ななせの火群(ほむら)まつり」にて1テーマのみですが出張します!
今回の「モデルロケット」は、昨年度に大分県からの委託事業として体験型子ども科学館オーラボや大分大学STEAMラボと協力して開催した「STEAM教育講座」の中でも実施したものです。 火薬エンジンを搭載したモデルロケットは、水と空気の力で飛ぶ「ペットボトルロケット」とは違い、本物の固体ロケットに近い燃料を使用します。当然ながら適切な知識が必要不可欠であるため、本講座ではライセンスを所有している本学教員が中心になって指導します。安全管理やカウントダウンなどは実物さながらです。
このように、個人で挑戦しようとすると材料の入手から打ち上げ場所の確保まで、本来かなりハードルが高いモデルロケットなのですが、それを気軽に、なおかつ無料(予定)で体験できるのが本講座の特徴です。

■開催日時:令和4年7月31日(日)9:00~受付開始(予定)
■開催場所:七瀬川自然公園芝生広場(ななせの火群まつり会場)

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【事項4】アントレプレナーシップセミナー for Kids 開催

実際に仮想の会社を立ち上げ、企業の経営活動(事業計画の策定・商品の販売・決算処理等)を体験することで、子供たちの起業家精神の醸成・企業活動に対する理解の一助となることを目的としたワークショップを行います。

株式会社豊和銀行と共同で実施する事業です。会社やお金について座学を行った後に、実際にグループに分かれ会社を設立します。会社では事業計画を作成し、本物の銀行員を相手に資金調達の交渉を行い、計画性やプレゼンテーションの重要性を学びます。
資金調達ができたら次は商品の仕入れと店舗の準備を行い、ガレリア竹町ドーム広場で販売実習を行います。各社、子供たちは自分たちなりの販売方法や呼び込みでお客さんを集めて完売を目指します。最後に決算報告、銀行への資金返済を行い、終了となります。
3年ぶりに開催となる今年度は、湯布院や別府に店舗がある「どんど焼本舗」にご協力いただき、販売実習においてお菓子を販売します。また、コロナ禍での新たな試みとして、株式会社デンケン協力の下、avatarin株式会社(アバターイン株式会社)のアバター「newme」を使って販売実習を行う予定です。

■開催日時:令和4年8月9日(日)9:15~
■開催場所:全労済ソレイユ3階「牡丹」

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【事項5】高校生のための福祉セミナー

■開催日時:【第1回】令和4年6月25日(土)【第2回】7月23日(土)
【第3回】8月27日(土)16:00~17:00
■開催方法:対面あるいはオンライン
※対面:大分大学福祉健康科学部(旦野原キャンパス)

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【事項6】2022年度留学生の入国状況

6月20日現在の本学の外国人留学生数は91人です。
このうち、新型コロナウイルス感染症の影響により昨年度入国できていなかった学生14人及び本年4月入学生で入国が遅れていた学生20人は、本年3月に発出された「水際対策強化に係る新たな措置(27)」により留学生の入国が可能となったことから、順次入国し(※1)、新型コロナウイルス感染症の影響で入国できていない学生は1名を残すのみ(大学院医学系研究科生)となりました。この1名も6月中に来日の予定です。
※1 休学などの理由により出身国に留まっている学生が8名,医学系研究科ダブルディグリープログラム生5名が未入国

【留学生の内訳】
学部生:17人
大学院生(修士):15人
大学院生(博士):30人
研究生等:9人
短期交換留学生:20人

出身国別では、中国39人、インドネシア11人、韓国9人、マレーシア6人、オランダ4人、イタリア3人、ドミニカ共和国、タイ、モンゴル、ブータン、スウェーデン各2人、フィリピン、コンゴ民主共和国、エルサルバドル、インド、ブラジル、ベトナム、イギリス、フランス、フィンランド各1人となっています。

【参考】過去の留学生数
令和3年度: 114人
令和2年度: 114人
令和元年度: 155人
平成30年度:151人

今後、新型コロナウイルス感染症にかかる状況が悪化しない限りは、来年度の留学生数はコロナ禍以前の人数近くまで回復することが見込まれます。