お知らせ令和元年度 第4回 学長記者会見

令和元年度 第4回 学長記者会見

日時
2019-0729
場所
大分県庁県政記者室
令和元年度 第4回 学長記者会見

(事項1)大分大学創立70周年記念式典を開催

 昭和24年(1949年)に学芸学部(現在の教育学部)と経済学部からなる新制大学として発足した本学は,今年創立70周年を迎えました。
 この節目の年を記念して,9月20日に記念式典・講演会及び祝賀会を開催しますのでお知らせします。
 昭和24年(1949年)5月に2学部からなる新制大学として発足した本学は,平成15年(2003年)の大分医科大学との統合を経て,現在では5学部(教育・経済・医・理工・福祉健康),5研究科(教育学・経済学・医学系・工学・福祉社会科学)を擁する総合大学となりました。
 創立70周年を契機に大学としての役割を再認識するとともに,さらなる発展に向けて踏み出すため記念事業を開催します。

【大分大学創立70周年記念事業(記念式典・記念講演会・祝賀会)】
開催日時:令和元年(2019年)9月20日(金)
    (記念式典・記念講演会)9:30~10:50 (祝賀会)11:10~12:40
開催場所:レンブラントホテル大分 二豊の間

(事項2)オープンキャンパス2019開催

 令和元年度(2019年度)大分大学オープンキャンパスを8月9日に開催します。
 実際にキャンパスを訪れ,教職員や学生に触れ合うことで,本学への進路選択の一助となるよう,高校生,保護者を対象として毎年開催しています。
 オープンキャンパスでは,旦野原・挾間両キャンパスで学部ごとに概要・入試のほか,気になる卒業後の進路などについて説明を行います。また本学の教員による模擬授業も行います。
 福祉健康科学部では,「受験間近!3年生のための相談コーナー」を開設。志望校選択を控えた高校3年生とその保護者を対象に,入試,カリキュラム,研究,資格,就職・進路など学生生活について,理学療法・社会福祉実践・心理学の各コースの教員が丁寧に個別相談に応じます。
 その他の学部でも,各学部の特色や研究室及び研究内容の紹介などを行います。本学学生も学部・研究室等の紹介や説明を行います。高校生・保護者の皆様にとって,学生の声を直接聞くことができる良い機会です。

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(事項3)大分大学プロセスによる竹綿とセルロースナノファイバーの商標を取得“CELEENA®”,
    サンプル出荷段階へ

 大分大学では,竹を原料として,竹綿と次世代の素材であるセルロースナノファイバー(CNF)を製造する独自の製法「大分大学プロセス」を確立しました。 昨年度,国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の大学発新産業創出プログラム(START)に「竹の解繊・ナノ化技術によるCNFの開発」が採択(研究代表者:理工学部・衣本太郎)され,大分大学プロセスを基盤技術とし,竹綿とCNFの製造と販売を事業の一つとするベンチャーの起業に取り組んでいます。
 昨年から,竹綿とCNFの製造量を,ラボレベルから数倍以上のテストサンプルとして提供可能なレベルへと量産化する技術開発に取り組んできました。そして,この度,出荷の体制を整え,問合せ窓口(info-celeena@oita-u.ac.jp)を開設しました。
 合わせて,大分大学プロセスで製造される竹綿とCNFの総称として,CELEENA®(読み:セレーナ,由来:Cellulose Eco-Engineered Nano Materials)の商標を取得しました。

  (ロゴマーク)

 来る8月29日・30日に東京都で開催される「イノベーション・ジャパン2019~大学見本市&ビジネスマッチング~」(東京ビッグサイト青海展示棟Bホール・小間番号 Z-38)で全国披露し,サンプル出荷を始めます。サンプルは無料ですが,本学との一定の契約を締結してからの提供となります。
 大分大学では,START事業の取組みの成果として,地域資源の活用と竹害の解決に繋がるベンチャーの起業を,令和2年度中に立ち上げることを目標としています。
 なお,本取組みの一部は,ふくおかフィナンシャルグループ企業育成財団・研究開発助成金と九州・大学発ベンチャー振興会議・GAP資金の提供を受けています。

(事項4)科学技術振興機構(JST)のALCA(先端的低炭素化技術開発)実用技術化プロジェクト
    「水素/空気二次電池の開発」の研究成果を報告

 大分大学理工学部では,平成24年度から,(現)国立研究開発法人・科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業・先端的低炭素化技術開発事業(ALCA)の採択を受けて,水を反応物質として充電ができる新しい仕組みの電池,「水素/空気二次電池」の開発を,同志社大学(研究代表機関)・FDK株式会社・日本重化学工業株式会社らとの産学共同チームで進めてきました。
(参考:https://www.jst.go.jp/alca/index.html
 今年度は上記採択事業の最終年度に当たることから,本学のこれまでの研究開発成果を報告します。
 水素/空気二次電池は,マイナス極に水素吸蔵合金を使い,プラス極で空気に含まれる酸素を反応させて充電と放電する二次電池で,水の電気分解で電力を貯蔵し,水を作る反応で蓄えた電気エネルギーを利用可能とする電池です。
(参考:https://www.jst.go.jp/alca/kadai/prj_05.html#h24_02)
 水が唯一の反応物質であるため,エネルギー貯蔵規模に左右されることなく安全・安心な蓄電池で,リチウムイオン二次電池を超える高いエネルギー密度を発揮する革新的な二次電池です。

 

(左)水素/空気二次電池の構成と反応,(右)ラミネート型水素/空気二次電池(同志社大学提供)

 水素/空気二次電池の用途として,例えば,大分県でも盛んな太陽光発電で発電した電気を蓄電し,電力需要に合わせて供給する,再生可能エネルギーを用いる電力システムへの導入が考えられ,この電池はCO2の低減ならびに持続可能な社会の確立に重要な役割を果たすことが期待されています。
 この電池の実用化への重要開発課題の一つに,電池の抵抗を低減させるためのプラス極(触媒)の開発があります。理工学部の衣本准教授らの研究チームでは,この課題を解決するべく研究開発を進め,ビスマス,ルテニウムおよび酸素で構成される金属酸化物が有望であることを見出しました。そして,さらなる改善のため,他の元素を少量添加した触媒を開発し,電池の実用化に資する研究成果を挙げてきました。
 なお,この研究開発成果を国内外に広く公開するために,同志社大学が主催し,本学理工学部が共催,JSTが後援(現在申請中)する公開成果報告会を開催することとなりました。成果報告会では,4件の講演と参画機関の研究成果を展示発表し,世界で初めて水素/空気二次電池の公開展示を行います。

【JST ALCA 実用技術化プロジェクト「水素/空気二次電池の開発」公開成果報告会】
開催日時:令和元年(2019年)9月11日(水) 13:00~16:40
開催場所:イイノホール&カンファレンスセンター ROOM A(東京都千代田区)
対象:企業,官公庁,メディア関係者等
※参加費無料,定員200名

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(事項5)令和元年度 高校生・受験生を対象とした大分大学医学部附属病院薬剤部見学会を開催

 薬学に興味を持つ大分県内の高校生・受験生を対象に,「令和元年度大分大学医学部附属病院薬剤部見学会」を開催します。
 この見学会は,高校生が薬剤師の仕事内容を見学することにより,薬学に対する理解を深め,薬剤師や薬学研究者等への進路希望を明確にするとともに,学習意欲の向上を図ることを目的としています。
 近年,医療の高度化・多様化に伴い,医薬品の専門家として薬剤師の果たす社会的役割が大きくなっています。また,6年制薬学教育は平成18年度より開始されましたが,医療技術の高度化,医薬分業の進展等に対応するため,高い資質を有する薬剤師の養成が益々必要となっています。
 このことから,薬系大学への進学を希望し,薬剤師に興味を持っている高校生・受験生が,大学病院薬剤師の仕事内容等を直接見学し,理解を深めてもらうことを目的として,大分県教育委員会の後援により,令和元年8月16日(金)に大分大学医学部および大分大学医学部附属病院にて見学会を開催します。
 本見学会は平成27年度より毎年開催し本年度で5回目となります。平成27年度から平成30年度の4回の開催で計406名の高校生が参加し,本見学会への高校生の関心の高さが伺えます。
 当日は,6年制及び4年制薬学教育,並びに大学卒業後の進路に関する講演と,医学部附属病院薬剤部の見学を含めて,大学病院に勤務する薬剤師の仕事の紹介等を行う予定です。既に申込受付は終了しており,今年度も166名と過去最多の参加希望がありました。
 この見学会に参加し,大学病院で働く薬剤師と交流をすることで,将来,地元で働く人材確保の契機となることが期待されます。
(写真はイメージです)

その他の情報

(事項1)大分大学活き2プロジェクト2019 “分大 Switch On”活動開始

 大分大学活き²プロジェクト“分大Switch On”は,学生が自ら企画・運営するプログラムについて,かかる活動資金を大学がサポートするもので,学生の企画・運営能力の向上と,学生たちの活動が大学や地域社会の活性化につながることを目的としています。
 今年度は,学生から15件の応募があり,一次審査(書類審査),二次審査(プレゼンテーション審査)の結果,下記8件の企画が採択され今年度の活動を開始しました。(写真:昨年度の活動の様子)

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(事項2)小・中学生対象の科学実験イベント 「夏休み子どもサイエンス2019」開催迫る!

 8月4日に旦野原キャンパスで開催される「夏休み子どもサイエンス2019」は,本学理工学部に事務局を置く「大分県理科・化学教育懇談会」が行う理科の実験体験スクールです。
 子どもだけを対象とするのではなく,親子で自然科学への興味・関心を深めてもらうことを目的としており,今年で20回目の開催です。今年度も,化学から生物まで幅広く自然科学に興味を持ってもらえるような実験を用意しています。(写真:昨年度の様子)
 この「夏休み子どもサイエンス」は,毎回1,000名を超える方が参加する,全国的にも大規模で,また,日本化学会や地域の保護者等からも高い評価を得ているイベントで,大分県内の高等教育機関に在籍する教員が実験を指導します。今回は,要望の多かった中学生の部も同時開催が決定しました。
 今月12日に受付を開始した小学生の部は既に定員に達しており,16日に受付を開始した中学生の部も既に定員の半分を超える数の申し込みがありました。
 イベント当日は,事前申し込み不要・参加費無料のフリーブースエリアもあり,「五感で楽しむスライムを作ろう!」などのいろいろな体験が可能です。

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(事項3)高校生なるほどアイデアコンテスト2019 8/23より応募受付開始

 本学経済学部は,高校生が広い視野で地域や経済を考えるきっかけをつくるとともに,高校と大学の教育連携を進めることを目的として,新商品や地域づくり事業に関するユニークなアイデアを高校生から募集する「なるほどアイデアコンテスト」を今年も実施します。
 最終審査・表彰式は大分大学開放イベント2019当日(11月4日)に大分大学旦野原キャンパスにて実施します。
 このコンテストは2005年度から実施しており,今年で通算15回目を迎えます。例年指定されたテーマを基に高校生の視点で発想したイノベーティブなアイデアが寄せられており,昨年度は地元大分県をはじめ,宮崎県,福岡県,,愛媛県の21校から811件にのぼる応募がありました。

 今年の募集テーマは以下の4件です。
 (1)外国人の方との地域社会での交流・共生をめざして
 (2)芸術へのアクセス
 (3)未来の大分大学
 (4)地域資源の掘り起しと活用による地域創生・町おこし

 上記テーマから1つを選び,テーマに沿ったアイデアを募集します。
 応募は8月23日から9月12日まで受け付けます。
 1次審査,2次審査により10作品を選出し,大分大学開放イベントが開催される11月4日に本学旦野原キャンパスにて発表会と審査会を実施し,グランプリをはじめとした各賞を決定します。

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(事項4)夏季一斉休業の実施について

 本学では,省エネルギー対応を図る観点から,例年,夏季一斉休業(附属病院を除く)を実施しています。

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