お知らせ令和6年度5月学長記者会見

令和6年度5月学長記者会見

日時
2024-0522
場所
県庁記者会見室
令和6年度5月学長記者会見

▲説明をする北野学長

【事項1】前大分県知事 広瀬勝貞 公益財団法人大分県芸術文化スポーツ振興財団理事長への
 「大分大学名誉博士」の授与について

公益財団法人大分県芸術文化スポーツ振興財団 広瀬勝貞理事長は、大分県知事として大分県や九州地域の発展に対し多大な功績をあげ、その経験と実績を踏まえて、大分における「知の拠点」である本学の発展に対し、経営協議会委員として多大なる貢献をされました。
この度、大分大学では、同氏の永年の社会への貢献を称え、「大分大学名誉博士」の称号を授与することとなりました。
本学での名誉博士称号授与は、西オーストラリア大学のロビン・ウォーレン名誉教授及び同大学のバリー・マーシャル教授、黒土始第一交通産業株式会社代表取締役創業者会長に続く4人目となります。

■開催日時:令和6年6月17日(月)13:30~13:45(予定)
■開催場所:iichiko総合文化センター4階小会議室1

【事項2】学生達が運営する「都町・昼カフェプロジェクト」
 ~華都会の協力により経済学部生が臨時カフェをオープン~

大分市都町にぎわい作戦として、経済学部の渡邊ゼミの学生たちが運営する都町・昼カフェ「cafe lantern(カフェ ランタン)」を6月1日、11時~14時30分にmomoKA都町店にて開催します。カフェでは軽食と飲み物が準備されていますが、予約すればテイクアウト(30食限定)もできます。
産官学連携のもと、授業の一環として始まったこのプロジェクトは、若者を中心に、普段味わえない空間でのカフェ体験を目指しています。今後は、月1回での開催を予定しており、関係各位のご協力のもと、小さなイノベーションを起こしていこうと奮闘しています。
本プロジェクトは、経済学部2023年度開講科目「ベンチャー実践論」に、大分市都町で店舗を構える女性経営者たちの会である「華都会(はなみやかい)」が登壇されたことに始まります。大分県商工観光労働企画課から、コロナ禍等で元気のなくなった都町を学生たちの“若者視点”でにぎわいを取り戻せないだろうかという依頼のもと、この授業が実現しました。
12月7日に都町の現況を知り、「大分県最大の歓楽街、都町を発展させるにはどうすれば良いか?」という課題を提示、5つの班に分かれての話し合いやアイデア出し、成果発表と講評まで実施しました。学生35名に、「華都会(はなみやかい)」からの女性経営者9名、大分県等からの10数名も加わり熱気に満ちた授業となり、多くのメディアにも取り上げていただきました。
当日の学生からのアイデアには、学割制度の導入、QRコード付きの安全シールで安心感を与える、夜に限定されないまちづくりとして学生たちによる昼間の店舗活用(夜ママ・昼カフェによる24時間営業)、若者の悩み相談や都町攻略法などを伝授してもらう「ハハ活」「おふくろ活」など、学生を顧客として考えるか、あるいは地域を盛り上げる活動主体として考えるかという視点からの提案となりました。
本来であれば、授業としてはここで終わりですが、「夜ママ・昼カフェ」を提案した班のメンバーに渡邊ゼミの学生が、「ゼミ活動の一環として実践したい」と提案し、まさしく、産官学連携のもとで自主的にスタート。リーダーの佐々木千夏、松尾侑依(ともに経済学部イノベーション学科4年生)を中心に、関係各位との打ち合わせや折衝も自分たちで行い、コンセプトづくり、目標やスケジュールの設定、メニュー作成、材料や加工方法の検討、価格設定、必要な法制度の確認、役割分担等々取り組んできました。
そしてまずはやってみようとのことから、プレオープンを3月7日、11時~14時30分とし、ふんわり卵の絶品ハムトースト、クリームソーダ、コーヒーなど数種類のメニューを用意。身近な人たちに声がけをして、当日は約40名の方々が来店してくれました。
本プロジェクトの教育的効果としては、学生たちが、地域を盛り上げる活動主体として、アイデアベースから実践までを自主的に行ってきたこと、その際、事業を運営していくための商品・サービスの提供、ターゲットの設定、収支の計画、部材の調達などを詳細に検討してきたこと、そのためには多くの方々の力や支援が必要であると再確認したこと、継続させるための手法を考え実現していることです。これらは、社会イノベーション学科で培ってきた課題対応力やアントレプレナーシップの学びによる成果であると思われます。
月1回のみの営業ではありますが、今回の取組により都町のイメージアップ及び学生のさらなる成長につながることを期待しています。

※「ベンチャー実践論」:この授業は経済学部社会イノベーション学科(2024年度より総合経済学科・社会イノベーションコースに変更)の3年生以上の専門科目で、ベンチャーや新規事業に関わる講義とともに、企業や自治体、組織などが抱えている課題を学生たちがグループあるいは個人で解決策を考えるというアイデア創出も取り入れたものです。

ベンチャー実践論の様子
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【事項3】文部科学省による「地域ニーズに応える産学官連携を通じたリカレント教育プラットフォーム構築
 事業」に連続採択

大分大学が「おおいた地域連携プラットフォーム」の代表として申請した文部科学省公募事業「地域ニーズに応える産学官連携を通じたリカレント教育プラットフォーム構築事業」に、昨年度に続き2回目の採択がなされました。これにより、本年度も1年間かけて、体制の構築に取り組むことになります。
運営は「おおいた地域連携プラットフォーム」で行い、そのリカレント教育機能を充実させ、大分の地域や産業界が求める人材の育成を行い、地域経済の活性化に寄与するとともに、プラットフォーム加盟の大学・短期大学等にも新たな学生を呼び込むきっかけとなる「学びの好循環」の仕組みを作ることを目的としています。

※「おおいた地域連携プラットフォーム」とは、大分県内の産業界、地方公共団体、高等教育機関等の各事業協働機関が協働及び連携し、恒常的な議論の場を設置するとともに、それぞれの特色と強みを活かして地域ニーズを踏まえた高度人材育成や地域活性化のための事業等にオール大分で取り組むことにより、地域における課題解決やイノベーション創出を推進し、もって地方創生につなげることを目的に、令和3年4月1日設立された組織です。

令和6年度の事業展開の特徴は、産業界のリカレント教育受講における評価方法の確立や人材育成が喫緊の課題となっている産業分野(特に半導体関連産業)においてリカレント教育を推進する為、「大分県LSIクラスター形成推進会議」と連携することです。この連携を契機として、リカレント教育プログラム全体を充実させ、令和6年度から令和7年度にかけて、受講生の募集と大学発のリカレント教育開講を目指します。
また、受講者のフォローアップとして金融機関等の相談窓口の協力や産業界の優れた助言により、成功者のロールモデルを構築することを考えています。

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【事項4】~地域でこどもを育み、こどもが地域を育む~
 「だんのはるオーガニックケアガーデン」創設事業が 「日本財団 みらいの福祉施設建築プロジェクト」に
 採択 おおいた子ども支援ネットと大分大学との協働で“育ちあいの拠点”を創設

NPO法人おおいた子ども支援ネットを中核に、大分大学もその一員として連携協働し、『だんのはるオーガニックケアガーデン』を開設することが、この度、「日本財団 みらいの福祉施設建築プロジェクト」に採択されました。
これは「地域でこどもを育み、こどもが地域を育む」を基本コンセプトとして、地域の特性や資源を最大限活用した「育ちあいの拠点」となるものです。
そのすべてを遊び場と学びの場に変えてしまうこどもたちに寄り添うように、保護者や地域住民、大学生達が集い、庭仕事、調理と食事、読書などのふるまいが有機的に連鎖して、こどもを育むことが地域を育むことにつながっていきます。ひとと環境とまちが育ちあうオープンな庭が地域への愛着や誇りを醸成し、みらいの福祉の担い手を育むことを目指します。
こども・若者が参画できる社会システムの構築を目指し、こども・若者による運営全般についての参画を確保し、推進します。
地域住民、自治会、非営利団体、こども・若者・学生団体などが協力し、地域課題に対処するための対話と連帯を推進するネットワーク(協議会)を構築します。ネットワークでは持続可能な発展を促進するための共通の目標と戦略を策定します。具体的には環境保護、多世代交流活動・イベント、生産活動、ボランティア活動、こども・若者・学生の興味関心に合った活動など、こども・若者・学生が参加でき地域共生の目標に合致するプロジェクトを実施します。
こども・若者・学生と障がい者、高齢者など、多様性を尊重したコラボレーションを奨励し、異なるいろいろな人々が共に活動し、知識や経験を共有できる機会を提供するために、「こども+学生による地域活動創発会議」や「学びあうワークショップ」、「インターンシップ」など、法人と大分大学との連携協働事業を実施します。
大分大学には福祉健康科学部のみならず、教育や経済、理工学、医療を学ぶ学生がいます。大学で学ぶ福祉ではなく、暮らしの中で学ぶ機会を増やし、こどもたちと若者・学生、地域の大人や高齢者が日常的なかかわりを有機的にもち、育ちあいやケアの循環をつくります。
こうした好循環を見据えた事業や活動を展開し、多様な方々の参加を促し、次世代に繋いで繰り返されていく循環による共生の文化を伝承し、奨励する文化を醸成していきます。

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【事項5】5月31日は世界禁煙デー タバコのない大学キャンパス実現に向けた大分大学の取組

5月31日はWHO(世界保健機関)が定める世界禁煙デー、5月31日~6月6日は厚生労働省が定めた禁煙週間です。
禁煙週間を迎えるにあたり、本学の無煙環境構築の最近の取組をお知らせします。

【クリアファイル及びのぼりの作成】
本学学生を対象に公募を実施し(公募期間:R5.10.12~R5.12.22)、応募のあったデザイン4件、標語8件の中から採用作品各1点を決定し、クリアファイルとのぼりを作成しました。のぼりは構内各所に設置し、禁煙に関する啓発を行っています。クリアファイルは学生・教職員に配付します。この取組は平成27年から毎年継続して実施しています。

【学生の表彰について】
クリアファイルとのぼりの採用作品を作成した学生の表彰を以下のとおり実施予定です。
■開催日時:令和6年7月
■開催場所:大分大学旦野原キャンパス学長室

大分大学の無煙環境構築のこれまでの取組

その他の情報

【事項1】「2024シゴト発見フェスタ」を開催

本事業は、大分大学が中心となって運営する「おおいた地域連携プラットフォーム(会長:北野正剛大分大学長)」の主催により開催するもので、大分県内の大学1年生から3年生、短期大学1年生を対象に、一般的な企業説明会ではなく学生が自分にピッタリ合うシゴトを見つけることを目的とした「シゴト説明会」として実施しています。
これにより、学生が企業名や条件だけではなく、仕事内容や本人の適性の視点からも就職先を検討し、職業選択の視野を広げることができます。
また、仕事説明と就業体験を通じて、県内企業・自治体の認知度を上げ、地元で働く選択肢を検討できるようにすることも目的としています。これにより、学生の職業選択の幅を広げ、離職率の低下にもつなげることを目指しています。
本事業は、従来の企業説明会とは異なり、「シゴト説明会」というコンセプトで開催されます。学生たちが低学年から仕事について学ぶことを目的としており、仕事軸で就職先を探すことができます。また、このフェスタは、事前に学生が「職業適性検査」を受診し、自己分析を行った上で、シゴト説明会に参加します。これにより、より自分に合った職業を見つけることができる点が特色です。

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【事項2】令和6年度大分大学公開講座 「小学生のためのロボットプログラミング教室」

プログラミングの基礎、プログラミングの応用、課題解決の3ステップを通して段階的に学べます。

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【事項3】令和6年度大分大学公開講座 「宇宙エレベータをプログラミングしよう」

宇宙エレベータを作成し、プログラミングの基本を学びながら宇宙への旅をシミュレート!宇宙の不思議を探求しながら楽しく学ぶことができます。

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【事項4】令和6年度大分大学公開講座 「数寄屋袋をつくりましょう!」

和布の染織について学びつつ数寄屋袋を製作します。表地と裏地の布を選んで組み合わせ、世界にひとつの作品を作りましょう。

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